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「んっ、ふ、ぅン……」 「そうそう……もっと音たてて……」  ソファに腰掛ける大地さんの足の間にぺたんと座り込み、硬く勃ち上がったソレを必死でくわえる。  今までしてきたフェラは舌や歯を使って、男優さん達を気持ちよくさせるもの。でも大地さんが言うには、男優よりもカメラの向こう側のファンを気持ち良くさせるのが先。  確かにそうだなって、納得して頷いた。 「ほら、カメラ見て。上目使いで」 「んンっ、……んッんむ、んん、」 「あーイイよ……んっ」  口の中にたっぷり溜めた唾液は、モノを出し入れする度に端から溢れ。俺の口も顔も手も、大地さんの自身も脚も。そこら中を濡らして卑猥に光る。  指示された通りにわざとらしいくらいに大きく響く水音も、可愛い女の子にしか許されないような甘ったるい上目づかいも。何から何まで初めての事で、とにかく恥ずかしい。  それでもカメラの奥で大地さんが気持ち良くなってくれているから、俺も必死でフェラを続ける。 「っあー、イく、イく!」 「んむ、んっ、ン……んうぅッ、」  (わ、濃い…)  口内に吐き出された白濁。いつも通りカメラに喉をさらけ出し気合いでごっくんしようとすると、大地さんがそれを止める。 「待って。まだ飲んじゃ駄目だよ」 「……?」 「みるく舌に溜めて……そのまま口開けて?」 「……ん、アっ……」 「そうそう、そのままそのまま……」  言われた通りに口を開けると、すかさずカメラでじっくり撮られる。  正直キツい。  飲み込むのも十分キツいけど、口内に留めておくのはもっとキツい。さらにそのまま白濁に舌を絡めるように指示され、嫌悪感から目尻に涙が浮かんだ。 「んっ……あ、んんぅ……」 「うまいね~。そしたらゆっくり飲み込んで」 「ン、んくッ……っ、はあっ、」  大量の唾液と混ざり、いつもよりすんなり飲み込めた。とは言っても白濁に散々犯された口内は最悪の状態だけど。 「……うん、イイね~。やっぱ実践で覚えていく方が効率良いでしょ?」 「はあっ、んっ……そう、だけど……」 「うん決まり。また明日もおいでよ」  また明日、大地さんは笑顔でそう言ったけど、これはきっと“悪い事”なんだと思う。  でも今更止める事なんて出来ない。ちゃんと勉強にもなってる。経験も知識も技も磨ける。変われる。佐伯さんは弥生くんの担当で忙しいだろうし。迷惑はかけられないから。  ごちゃごちゃと言い訳を考え始めた頭のまま、ただ一度だけ、小さく頷いた。

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