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※未成年の飲酒は法律で禁止されています

「佐伯さん見て見てーっ星だよ! キラキラ!」 「ちょ、千尋さん前見て真っ直ぐ静かに歩こうか。職質されたらアウトだから」 「そおだね。佐伯さん変態だもんね。捕まっちゃう」 「いや、そういう意味じゃなくて……てかそれどういう意味……」 「はっぴぃいーにゅーいやああぁぁぁああっ!」 「ちょっとお前マジで黙れ」 ※未成年の飲酒は法律で禁止されています   お腹すいた。  外部現場での撮影帰り。千尋のそのひとことで立ち寄った居酒屋。悩んだ末に一杯だけのつもりで、やっと酒を注文したのは俺の筈なのに。  「俺にもひとくち」「あー美味しい」「もうひとくちいい?」「ねぇねぇ佐伯さん」「もっと強いの頼んでよー」「てか俺頼んでいい?」「大丈夫だって。俺きっと酒強いから」  何が大丈夫なんだよ。  頼んだ酒は全部千尋に取られて、俺の方は結局一杯しか飲めなかったし。 「ねーねー佐伯さん二軒目いこーよー」 「はいはい、また今度ね」 「ねぇーさえきさあーんっ」  ぐいぐい引かれる方向とは逆に引いて、ふらりとよろけた身体を支えてやる。  俺だって出来ることなら飲み直したいが、未成年に飲ませた時点でもし何かあれば俺の責任になるのは分かりきっている。  またごきげんに歌い始めた千尋の手を引きながら、真っ直ぐ帰路についた。

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