479 / 719

第479話※

「うっ、ふっ、んぁっ…」 「ほら、力を抜け。押し戻すな」 「ふぁっ、だって…」 ツプリ、と蕾を押し開いて進んでくるバイブに、思わずお尻を締めてしまった。 「ククッ、ほら、もっと足を開いて」 パシッとお尻を軽くはたかれ、思わずふにゃりと力が緩んだ。 「っあ!あっ、あっ、やっ…」 ゾロリと耳を舐められる。 倒錯的な快感に油断したところを、ずぶりとバイブに穿たれた。 「ひ、あぁっ!」 「ククッ、ここだな」 「やだ。やだっ、それやだぁ」 本当、意地悪。 迷いも容赦もなく、ナカのいいところにバッチリ当ててくるんだもんな。 「ふっ、あぁ、あぁぁっ、ったい…」 前立腺を刺激され、むくむくと大きくなってしまった性器がリングに締めつけられた。 「クックックッ、いい格好だな、翼」 「っな…。やだ。やだっ…」 そんな満足そうに観察しないで。 「両手を手錠で縛められ、上半身にシャツを羽織っただけの、下半身は素っ裸」 「やっ、やっ、言わな…で」 「ふっ、いやらしく突き出した四つん這いの尻にはバイブ」 「っーー!」 「すっかり勃ち上がった性器に食い込むリングがまた」 いやらしい、と囁く火宮に、ブンブンと無意味に首を振り回した。 「ククッ、辛いか?」 「ったり前ですっ…」 こんな格好をさせられた上に、視姦に言葉責めまで…。 「ふっ、まぁ仕置きだからな」 「お、仕置き、って…」 だからってこんな…。 「クッ、翼。おまえのここは、誰のものだ」 「ひっ、あぁっ!」 ぐるりとナカのバイブを回され、たまらず背中が仰け反った。 「おまえは、誰のものだ」 「あっ、あっ、火宮さっ…刃っ」 ズルズルーとバイブが引き抜かれ、たまらずゾワゾワと震えたところで、ヌプンッと再び奥まで穿たれた。 「あっ、アッー」 駄目、それ。 もう気持ちいいからっ…。 「霧生にされたことは忘れたか」 「忘れたっ。刃がっ、刃だけっ…」 「及川に好きだなどと言わないな?」 「言わなっ…ごめ、なさっ…」 グリグリと、ナカのいいところを執拗に擦られて、俺は息も絶え絶えにガクガクと頷いた。 「ククッ、いい子だ」 「っなー…あぁぁっ、やだぁっ!」 こンのどSがぁぁぁっ! 素直に謝ったのに。カチッとバイブのスイッチが入れられた。 ヴヴヴと動き出したそのバイブに、俺は仰け反りながら、内心で全力の叫び声を上げていた。

ともだちにシェアしよう!