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第519話※
それから。別荘のバスルームに連れ込まれた俺は、あれよあれよという間に火宮に水着を全て剥ぎ取られ、浴室内で何故か火宮に攻められていた。
「っ、あんっ、やっ、火宮さっ…」
ヌルヌルにボディーソープを塗られた指を、後孔にクチュクチュと突っ込まれる。
「ひぁっ、やっ…な、にして…」
真昼間から、こんなこと。
うっかり漏れてしまう嬌声を堪えながら、俺は後ろの火宮を振り返った。
「ククッ、そういえば、おまえが俺を謀った仕置きはしたが、スイカを割り当てた褒美をまだもらっていなかったと思い出してな」
「っあぁ…」
そう言われれば、確かにそうなんだけど。
「褒美って…」
そりゃ、確かにあの時、お尻を叩かれ、前だけを弄ってイかされたから、後ろが疼いていなかったとは言わないけれど。
そんな熱は、その後のなんだかんだで、もうとっくに冷めている。
「う、あぁんっ、やぁっ…」
なのにぐちぐちとナカを掻き回されて、俺の性器は意志に反してバッチリと勃ち上がっていた。
「ククッ、褒美はもちろん、おまえの身体、だろう?」
「っ、な…」
「たっぷりと気持ちよくしてもらおうか」
ニヤリ。唇の片方だけを器用に吊り上げた、サディスティックな火宮の笑み。
ゾクリと身体が震えたのは、なにも後ろを弄る指のせいだけではない。
「っ、はっ、やだ、火宮さっ…」
グリグリとナカを抉る指が、2本、3本と増やされ、それぞれバラバラな動きをしたその指の1つが前立腺を掠める。
「っあぁっ!」
途端に目の眩むような快感が走り抜け、俺は堪らず目の前のバスルームの壁に縋り付いた。
「ククッ、ほら、自分ばかり気持ちよくなっていないで、俺も悦くしろ」
ぐるっとナカで指を回されて、ビクンと背中が仰け反る。
「ん?翼」
「っ、あぁっ!だったら、指っ…」
そんな風に責めるのを、もうやめて。
涙が滲んだ目を後ろの火宮に向けたら、クックッと可笑しそうに喉を鳴らされた。
「その顔。ゾクゾクするな」
ギラリと欲情を滲ませた火宮が、チラリと赤い舌を覗かせる。
「決めた。翼。今日はおまえが、自ら腰を使って俺を飲み込め」
「っ、はっ?あっ、んんっ…」
グポッと後孔から指を引き抜かれ、ヒクヒクとひくついているだろう蕾の上を、火宮のボディーソープを塗ったらしい性器がヌルヌルと行き来した。
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