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第9話
もどかしい動きでウミに言葉を促した。ウミは抵抗することなく言葉を発した。
「ナツ……イキたい。ナツの中に入れて、ナツの中でイキたい。ナツ、入れさせて……、入りたい……」
切羽詰まって掠れた色っぽい声で何度も名前を呼びねだる。
「……頼む、ナツ。ナツの中に出させてくれよ」
思った以上に熱いお願いに胸の奥がキュッとした。名前を読んで欲しくてそう言ったのに、こんな風に呼ばれたらダメになっちゃいそうだ。
「……名前、もう呼ぶな」
「名前ねだったのに、呼ばれたら恥ずかしいんだ? 可愛いな……。な、ナツ、入りたい。ナツが自分で入れて、お願い」
耐えきれずに言った言葉に甘く返されてくらくらする。俺は甘い言葉に脳まで犯された気分で、腰の位置を合わせてそっとウミを迎え入れる。
「んぁっ……はっ……」
ウミと、それから客たちの舐めるような視線を感じて、一瞬だけ苦しい入口を抜けた後は、焦らすようにゆっくりと上下させて見せつけながら徐々に全てを飲み込んでいく。舐めた時に大きいのは気付いたけど、身長に合わせて長いウミのソレを全て納めるのは思った以上に苦しい。惜しみなく甘い声を振りまきながら時間をかけて胎の奥深くまでソレを迎え入れる。
満足そうなウミの吐息に勇気づけられ、俺は苦しさを抑えて挑発的にニコリと笑って言った。
「あっ、童貞っ、喪失、オメデトー、んっ……」
俺の挑発に応えるようにウミが腰を突き上げ、衝撃でより深くまでソレが刺さる衝撃に喉の奥から悲鳴のような声が上がった。
「あっ……、ぁぁあっ」
ビクリビクリと震えて勝手に身体が丸まり、そのまま震えながら強すぎる快感に耐えた。
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