……もっと、今だけ、もっと溺れたくて、ウミにねだる。 「ウミ、キスして。やさしいやつ……」 　身体を捩り、キスをする。 「もっと……、した、なめて」 　力を無くしていたウミのソレが、あっと言う間に力を取り戻していくのがわかる。 「んんぅ……、やだぁ、ぬかないでぇ……」 「ん、ごめんな……。ちょっとまって」 　ウミが俺をひっくり返して跳び箱の上に座らせ、正面から向き合う。足を大きく広げられて、あわててウミの首に腕を回す。 「ぁあっ」 「ただいまっ……、これで、いい？」 　再び挿し入れられて、コクコクとうなずいた。キスも、とねだった唇もすぐにウミに塞がれた。 　不器用な、舌を絡めるキスに身体が熱くなる。 「ウミ、うごいて……」 　言葉はウミに飲み込まれ、ウミがゆるゆると動き出す。さっきとは真逆の、穏やかなセックス。 　すぐにイってしまいそうだ。 「ウミ、ウミ」 　喘ぎの代わりに何度も名前を呼ぶ。ウミはそれに応えるように舌を絡めて俺を押し上げる。 「あっ、あっ……ウミっ」 　緩やかにやってくる、すごい快感にだんだんと呑み込まれる。唇の端から垂れた涎の感触が気になった。ウミに恰好悪いところは見られたくない。 「ナツ……、あんなに小さくなってたのに、もうこんななんだ……？」 　ウミとの間に挟まれた俺のモノは完全に勃ち上がって震えている。 「あっ、みないでっ、やっ」 「だって、かわいい……。触ってもいい？」 「だめぇ、さわらないで……」 「なんで？　さわりたい、ナツのこと可愛がりたい」 「……だめ、さわったら、すぐ、イっちゃう……、イキたくない……」 　うっと、ウミが息を詰めた。 「ごめっ……、俺も、すぐ、イキそう」 「……うん、イク、……ナカでイク……、ねっ、もうイクから……、」 「みてて……」という言葉はキスに呑まれる。 　にわかに動きが激しくなり、塞がれたままの口から「あっぁっ」とくぐもった喘ぎが断続的に漏れる。 　最後の突き上げに唇が離されると、身体がふわりと浮いて宙に放り投げられた気がした。 「あぁぁぁぁ……」 　悲鳴のような、自分の喘ぎをどこか遠くで聞く。ガクガクと身体が震えていつまでも止まない快感に溺れた。