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夢を見ている。
誠と二人。
小さな身体同士で、ボールを蹴っては追いかけていた。
突然立ち止まった誠に驚いて、振り返ると、誠は俺を見つめていた。
夕陽を背にして、逆光で表情は分からない。
「景」
離れているのに誠の声が届く。
「ごめんな」
それだけ言うと、俺に背を向けて、歩きだす。
遠ざかっていく後ろ姿に俺は何かを言おうとして必死に手を伸ばした。
地面に縫い付けられたように、動けない俺を振り返ることもないまま、誠との距離は離れていく。
大きな影が後ろから押し寄せてくる。
どろりとした黒い影が実体を持って、足元から這い寄ってくると、俺自身を飲み込んでいった。
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