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第18話 ※R18

 ついていくと宝石君の部屋は意外に簡素だった。全体にブルー調の配色。クローゼットとベット位しかない。他の部屋に、なんでも揃ってるから寝るだけの場所って感じかな?  「寝っ転がってていいよ。男とするの初めてでしょ? まぁほんとは初めてじゃないけどね」    宝石君は意味深に笑う。ほんとに俺は彼とやったんだろうか?   確かに映像は残ってたけど、全く記憶がないからどうしても実感が持てない。ふわふわのベットの上に大の字になった。なんか風俗に来たみたいだ。ほんとは酒が飲みたい。できるだけ泥酔してからことに挑みたい。しかしそれでは宝石君の真意を探るチャンスを逃してしまう。どうして俺と寝ようとするのか?   それ以外の行動は全て予測できるが、これだけは、どうしても符号が合わない。宝石君の中で何よりも優先すべき【復讐】の速度を鈍らせる行為だ。何か思惑があるんだろうが全く思いつかない。それが何かはわからないが、正気でいないと探れない。   「もうちょっと楽しそうな顔できないの?」    いや、無理っしょ。ベットの上で俺に跨り宝石君は不満気だ。 腹の上に乗っているのにちっとも重くない。   「まあ、いいや」    言いながら宝石君はキスしてきた。柔らかい唇。綺麗な顔だなーー男とキスしてるのに全く嫌悪感が起きない。ほんとに15歳で時が止まっているみたいだ。白い肌はキメが細かくてすべすべだし、小さな顔なのになんでそんなに目がでかいだよ。別に俺じゃなくても、男でも女でもいくらでも相手はいるだろうに……。   「タバコ臭いーー!!」    唇を離すと、宝石君は文句を言った。   「悪かったな。やっぱシャワー浴びた方がいいんじゃないか?」   「いいよ。気分が削がれちゃう」    俺のシャツのボタンを外しながら、喉元に吸い付いてキスマークをつけた。  『やられたことしかないよ』……あれは本当のことだろう。元クラスメイトだという人物の書き込みにもあったが、この風貌じゃ、どんな男も、その趣味がなくても、襲いかかりそうだ。実際にそういう目にあったんだろうし、だからこそ男が怖いんだろう。なのにどうして?   「あーーーーもう集中してよ!」  宝石君の手が乱暴に俺のボトムスのジッパーを下ろした。   「あ、でも反応してるね」    言うと、宝石君は躊躇なく俺の物を出して口にした。これは視覚的にキッついなーー小さな唇。飲み込もうとしても苦しそうで、まるで子どもにやらせてるみたいで罪悪感が半端ない。しかし体はどんどん反応してしまう……そこ舐められたら流石に無理。仕方がないじゃない……男の子だもの。   「もうそろそろかな?」    言うと宝石君は俺に跨って自分の重さでゆっくりと入れていく。薄い白シャツだけの姿がいやらしい。ざわっと鳥肌が立つような快感が走って、出そうになるのを必死に堪えた。すごい。圧迫感。痛いだけじゃない。まるで吸いつかれているみたいだ。意識を全部持っていかれそうな気持ち良さ。男とするってこんなに気持ちいいのか……。   「は……っ……」    宝石君は長い息を吐いて苦しそうだ。ちっとも気持ち良さそうには見えない。なんでだよ? なのに、なんでこんなことするんだ? 額に汗を浮かべながら必死に馴染ませようとしていた。俺の方が襲われてんのに。俺がひどいことをしているみたいだ。   「……キス……」    促すように近づいてくる青白い頬を触りながらキスをして、細い腰を宥めるようにさすった。宝石君は、暫くすると、ゆっくりと腰を上下させる。  すっげーー気持ちいい……体を反転させて襲いかかって思い切り俺のペースで打ち込みたい。しかし、そんなことをしたら絶対怪我させてしまう。必死に動かないように堪えた。俺の上で揺れる白い体。辛そうなのにずっと蕩けたような表情でこっちを見ている。少し半開きの赤い唇がいやらしい。あーーもう、理性が焼き切れる!  「……出しても、大丈夫か?」    俺がおじさんだからここまで耐えたんだぞ! あと10歳、若かったら暴行まがいになっていた。宝石君がこくんと頷いた。素直で可愛いな。少しでも負担がなくなるように宝石君のペニスを扱いて快感を促しながら、細い腰を引き寄せて中に出した。   「あ、あぁーー」    長い引き攣るような高い声がして、ほぼ同時に宝石君の暖かい精液が俺の腹に出たのがわかった。

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