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第二章・6

 服を脱いで、キスをして、と続く玄馬の言葉に、幸樹は素直に従ってゆく。 (初めての子に、フェラはさすがに可哀想か)  彼への要求はそこまでで、玄馬は幸樹の首筋から鎖骨、胸にかけて舌を滑らせた。 「う、うぅ。はぁ、あ」 「大丈夫。リラックスして」 「あ、あの。九丈さん」 「何かな」 「どうして、僕だけ裸なんですか?」  確かに幸樹は丸裸に剥いてしまったが、玄馬は着衣のままだ。  自分の下で息をつめて震えている幸樹に、玄馬は答えた。 「私の肌には、彫り物がしてあるんだよ。見せると、きっと怖くなる」  素肌を見せるのは、もう少し慣れてからだ。  そう囁きながらも、玄馬の指は幸樹の後ろに伸びていた。  まだ初々しい、固い蕾。  そっと指腹で押すと、少年の身体はびくんと跳ねた。 「あ! やッ……!」 「任せてくれ」  ローションをたっぷり落とし、玄馬は後ろをいじめ始めた。

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