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第六章・3

 後ろから、玄馬は幸樹の性器をゆっくり扱く。  壁に頬を当て、手を付き、幸樹は口で荒い息を吐いていた。 「あぁ。はぁ、はぁ、ううぁ。玄馬さん、ホントに、もう……ッ!」 「もう、イきそう?」  玄馬は、片手で器用に幸樹のペニスにスキンを着けた。  収蔵庫の床を汚すと、まずい。  幸樹の切ない声に、悶える身体に目を眩ませながらも、そんな理性は保っていた。 「う、ふぅッ。あっ、あッ、んあぁあ!」  押し殺した声が上がり、スキンが温かな精で満たされた。 「幸樹、悦かったか?」 「うぅ。玄馬さんの、意地悪……」  意地悪、と来たか。  にやりと笑うと、玄馬はかちかちに勃った自分のものを、幸樹の後ろに当てた。 「あ! ダメッ!」 「もっと意地悪、してあげよう」  玄馬はペニスを幸樹の双丘の谷間に沿わせ、ゆっくりと摺り始めた。 (あぁ! そんな。そんなの、ダメぇえ!)  ぶるぶると震えながら、幸樹は耐えた。  指を噛み、声を殺して我慢した。

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