72 / 195
第九章 愛してるよ
玄馬と幸樹、二人はまるで子どものように、互いにシャボンを泡立て合った。
上質な香りのボディソープが、二人の匂いを同じにしてゆく。
「やだ。玄馬さん、そんなところ触らないでください!」
「幸樹、私のここを洗ってくれないか?」
触れあっているうちに、嫌でもセクシャルな気分は高まってしまう。
終いには二人で抱き合い、ぬるぬるとソープの滑らかさに任せて身体を擦り付けた。
「ん……。あぁ、う。はぁ、はぁ、んんぁ……」
「幸樹」
性器を合わせ腰を揺すると、幸樹はたちまち勃ってきた。
「あ、ダメ。っく、あぁ。ふ、ぅ、う」
「イくか?」
「そんな。僕だけ先になんて……」
イッてもいいぞ、と玄馬は円を描くように密着した腰をうごめかせた。
「はぁ、あ! やっ、やッ、ダメぇえ!」
「今日も可愛いな、幸樹」
玄馬の言葉がとどめになって、幸樹は引き攣った。
「んぁ、あ!」
玄馬の背に回した手で爪を立て、幸樹は早々に達した。
ともだちにシェアしよう!