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第九章 愛してるよ

 玄馬と幸樹、二人はまるで子どものように、互いにシャボンを泡立て合った。  上質な香りのボディソープが、二人の匂いを同じにしてゆく。 「やだ。玄馬さん、そんなところ触らないでください!」 「幸樹、私のここを洗ってくれないか?」  触れあっているうちに、嫌でもセクシャルな気分は高まってしまう。  終いには二人で抱き合い、ぬるぬるとソープの滑らかさに任せて身体を擦り付けた。 「ん……。あぁ、う。はぁ、はぁ、んんぁ……」 「幸樹」  性器を合わせ腰を揺すると、幸樹はたちまち勃ってきた。 「あ、ダメ。っく、あぁ。ふ、ぅ、う」 「イくか?」 「そんな。僕だけ先になんて……」  イッてもいいぞ、と玄馬は円を描くように密着した腰をうごめかせた。 「はぁ、あ! やっ、やッ、ダメぇえ!」 「今日も可愛いな、幸樹」  玄馬の言葉がとどめになって、幸樹は引き攣った。 「んぁ、あ!」  玄馬の背に回した手で爪を立て、幸樹は早々に達した。

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