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第九章・2
「はぁ、ふぅ。んん……」
「シャワーを浴びようか」
温かな湯で、幸樹の精はソープの泡と一緒に流れていった。
「ごめんなさい、玄馬さん。僕、こんなに早くって」
「若くて元気な証拠、だな」
玄馬は、口角を上げて笑った。
(ああ、玄馬さんのこの笑顔。僕、大好き)
蒸気とは別の熱さを頬に感じながら、幸樹は幸せを味わっていた。
体をきれいにした後は、バスタブだ。
ミントの入浴剤を入れて二人で浸かると、湯が勢いよく流れ出た。
「さ、幸樹。お楽しみの始まりだ」
「恥ずかしいです……」
向かい合わせに座り、キスをした。
全身ずぶ濡れの二人は、文字通り濡れたキスを長いこと交わした。
「ん。ふぅ、ん。む、んぅ、んん……」
「幸樹、キスが巧くなったな」
褒めてもらえて嬉しくなった幸樹は、キスに夢中になっている。
その隙をついて、玄馬は彼の胸を探った。
小さな乳首をつまみ、きゅっと捻った。
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