74 / 195

第九章・3

「あ、あぁん!」 「ここも勃ってる。きれいな色に、染まってるぞ」  ぐねぐねと指腹でいじめられ、幸樹は見悶えた。 「や、やだ。玄馬さん、それじゃ、いや……」 「解ってる」  玄馬は幸樹の胸元に顔を近づけ、その可憐な粒を唇で吸った。 「……っく。んん、あぁ!」 「我慢しなくていい」  しかしバスルームでは、声がよく響く。  生々しい自分の悦がり声に、幸樹は恥じらいを感じていた。 「そういうところが、好きだ」  玄馬が、ぷっくりと腫れた乳首に歯を立て甘噛みした。 「ん、あぁ! はぁ、あん!」  何度抱いても、感度の鈍ることのない幸樹の身体。  玄馬は、そんな身体にどんどん溺れていった。

ともだちにシェアしよう!