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第九章・4

 乳首を嬲りながら、玄馬は幸樹の後膣を探った。 「あ、やだ……」 「嫌じゃないだろう」  指を入れてみると、そこはΩの体液で濡れている。  湯とは違う熱さと粘りで、玄馬を誘ってくる。 「悪い子だ」 「な、何でですか!?」  甘い蜜でαを誘い、引き付ける、いけないΩ。  玄馬は、深い息をついた。  幸樹の髪に指を差し入れ、首筋に顔を埋めた。 「挿れてもいいか?」 「……どうぞ」  ずぐり、と玄馬は腰を入れた。 「はぁ! あぁ!」  ぶるぶると震えて耐える幸樹が、健気だ。  並みのものより長くて太い、玄馬のペニス。  それを受け入れるたび、幸樹は初めてを失う心地を覚えていた。  それを受け入れてもらうたび、玄馬は初めてをもらう喜びを感じていた。

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