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第九章・8
あぁ。
目が、チカチカする。
気持ち悦くって、鳥肌が立つ。
玄馬さん、僕は、あなたのことが、大好き。
そんな心の声は言葉にならず、ただ快感に押し出される悲鳴がバスルームに響き渡った。
「あぁああーッ!」
「幸樹……」
髪を振り乱す幸樹を後ろからしっかりと抱きしめ、玄馬はその香りを深く吸った。
腰を震わせ、幸樹の身体の奥へと、精を送り込んだ。
「んぁ、はぁ。うぅ、う。ふぅ、うぅあ……」
一緒に達して、身体を細かく痙攣させる幸樹。
その身を、玄馬は愛おしく撫でた。
濡れている。
湯か、汗か解らない。
それほど熱い、ひとときだった。
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