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第十二章・6

「黒岩、もっと。もッ、とぉ……ッ!」  息を荒げ、翔は自らその薄紅に染まった乳首を彼に押し当てた。  その可憐な粒を、黒岩はすぐに唇で挟み舌でつつく。 「あ! んんぅ、う。ッく、んあぁ!」  ちゅくちゅくと乳首を舐め吸いながら、黒岩は翔のペニスに触れた。 「あ! それはダメだ!」 「……」  構わず、黒岩は翔の性器を優しく扱いた。  すぐに硬さを増し、みるみる勃ちあがる翔のペニスからは、体液が漏れ出ている。 「やッ! だ、ダメッ! あ、あぁ!」  黒岩は、意地悪くその先端にぐりりと指先をこじ入れた。 「ひぁ! あぁああ!」  途端に精が飛び、彼の指を濡らした。 「あぁ。はぁ、はぁ……」 「まだまだ、これからですから」  濡れた指で、黒岩は翔の後膣を探った。  思った通り、そこは体液で潤っている。  射精が引き金になって、Ωの愛液が分泌されたのだ。

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