「黒岩、一緒にイきたい……」 　息も絶え絶えにそう言われると、眩み切った黒岩の脳は蕩けて流れた。 「一緒に。いいだろう」 「あぁ、早くぅ！」 　黒岩の手が、翔を解放した。 「あぁ、あ！　んんあぁ！」 　びゅ、びゅッ、と細かく精があふれ、次いで大きく飛んだ。 　ほとんど同時に、黒岩も翔の中に射精していた。 「あぁ！　っく、黒岩……ッ！」 「翔」 　身体を引き攣らせ、翔は甘く激しい衝動を味わった。 「んぁ、あ。こんな、奥まで……。いっぱい……」 　酔い痴れる翔に、黒岩は優しくキスをした。 　何度も、何度でもキスをした。 「満足したか？」 「まだだ。少し休んだら、またしたい……」 「やっぱり、いやらしい身体だ」 　しかし、黒岩もそのつもりでいた。 　夜は長いのだ。 　このまま朝を迎えても構わない気すら、していた。