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第十五章・5
「あぁ。はぁ、はぁ、んんぅ……」
「幸樹、当たってるぞ」
硬くなった幸樹のペニスが、玄馬の腹に触れて、先漏れの体液で汚す。
その漏れ出た液を指先に絡め、玄馬は彼の後ろに触れた。
紅く染まった蕾は、玄馬の太い指を難なく飲み込む。
「ん、あぁ! や、やだ。そこはぁ!」
「悦いか?」
腹側の前立腺を擦ってやると、幸樹は身体を悶えて悦ろこぶ。
彼の好きなスポットを、玄馬はすでに熟知していた。
やがて、幸樹の体内がねっとりと潤い始めた。
Ωの体液が、分泌されたのだ。
(今夜は特に、よく濡れてるな)
ねちねちと音を立てて指を使っていたが、すぐに水音はくちゅくちゅと大きくなった。
「はぁ、あぁ! 玄馬さ、んッ!」
幸樹が腕を伸ばし、玄馬を求めてくる。
その手を取り首に回してやると、二人の距離はさらに近くなった。
じりじりと距離を縮めながら、玄馬は反り立ったペニスをゆっくり幸樹に埋め込んでいった。
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