137 / 195

第十五章・5

「あぁ。はぁ、はぁ、んんぅ……」 「幸樹、当たってるぞ」  硬くなった幸樹のペニスが、玄馬の腹に触れて、先漏れの体液で汚す。  その漏れ出た液を指先に絡め、玄馬は彼の後ろに触れた。  紅く染まった蕾は、玄馬の太い指を難なく飲み込む。 「ん、あぁ! や、やだ。そこはぁ!」 「悦いか?」  腹側の前立腺を擦ってやると、幸樹は身体を悶えて悦ろこぶ。  彼の好きなスポットを、玄馬はすでに熟知していた。  やがて、幸樹の体内がねっとりと潤い始めた。  Ωの体液が、分泌されたのだ。 (今夜は特に、よく濡れてるな)  ねちねちと音を立てて指を使っていたが、すぐに水音はくちゅくちゅと大きくなった。 「はぁ、あぁ! 玄馬さ、んッ!」  幸樹が腕を伸ばし、玄馬を求めてくる。  その手を取り首に回してやると、二人の距離はさらに近くなった。  じりじりと距離を縮めながら、玄馬は反り立ったペニスをゆっくり幸樹に埋め込んでいった。

ともだちにシェアしよう!