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第十五章・7

「幸樹、好きだ。愛してる」 「あぁ、玄馬さん。僕も……ッ! あ、あぁ、あ!」  玄馬の言葉に、幸樹は勢いよく駆け上がり、達した。 「ご、ごめんなさい。ベッド、汚して」 「気にするな」  そんなことより、と玄馬は幸樹にさらに密着し、耳をやんわりと噛んだ。 「私も、吐いて楽になりたい。幸樹の中に」  いいか? と問うと、慌ただしく首が縦に振られた。 「僕も、玄馬さんが欲しい……です」  お許しが出たので、玄馬は一転して激しく腰をやった。  ぐちゅん、ぐちゅん、と粘っこい音は、ぐちゅッ、ぐちゅッ、と彩りを変えた。 「ん、あぁ! やッ、あ! あぁあ、あ。んんあぁ!」  再び精を吐いた幸樹の身体をしっかりと抱きしめ、玄馬は夢中で昇りつめた。 「幸樹。私の、幸樹!」 「玄馬、さんーッ!」  温かな幸樹の中に、熱い玄馬が注ぎ込まれた。

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