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第十八章 プロポーズ

 幸樹は弁護士の堀口に連れられ、泉田邸へと赴いた。  車を降りたそこには、広大な敷地に建てられた日本式家屋が待っていた。  門をくぐり、緑の木立を抜け、芝生に置かれた飛び石を歩き、ようやく玄関へたどり着く。  そんな大邸宅にも臆せず幸樹が進めたのは、傍に寄り添う玄馬のおかげだった。 「玄馬さんは、このお屋敷に来たことはあるんですか?」 「何度か、およばれしたことがあるよ。宴席に、招いていただいた」  柔らかく微笑むその顔を見ると、緊張がほぐれる幸樹だ。  改めて、玄馬に来てもらってよかった、と考えた。  そして、遠山を思った。 『幸樹くん一人では心配だから。九丈さん、彼について行ってはくれないかな』 『私が? いいんですか』 『万が一、幸樹くんがそのまま拉致監禁でもされるかと思うと、心配で心配で……』 『ホントにマスターは、ヤクザを信用してないんですねぇ』 『これが一般市民の正常な思考だよ!』

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