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第10話
「くぅあああああああっ!」
突然律の胸に倒れ込んでいた志貴の身体が仰け反り悲鳴が部屋に響く。
「志貴…さ…っ!!」
驚いて志貴に声をかけようとした律の身体もビクンと跳ねる。
「ふふふ。志貴先輩、もう中見えるくらいゆるゆるですよ。これって元に戻るのかなぁ?まぁ、戻す気もないですけどね…それじゃあ、三人で気持ち良くなりましょ?」
瞬間、志貴が激しく首を振る。
「やだ!やめてくれ!!宗也、頼むか…ぁああああああっ!!!」
律の身体に再び倒れ込んでガクガクと身体を震わせる志貴の額に律がキスをする。
「り…つ…?」
いつもは自分から何かをすることのない律からのキスに、志貴が涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げる。
「志貴さん、すっげー可愛い。俺も宗也と三人でもっと気持ち良くなりたいな。宗也のと俺のが志貴さんの中で擦り合って、それだけで…っきそう!」
「ダメですよ、律先輩。志貴先輩をもっともっとぐちゃとろにしてあげなきゃ。それに僕は律先輩もぐちゃとろにしてあげたいんで、覚悟してくださいね?」
そう言って、宗也が腰を動かし出すと、ぎちゅぎちゅと、皮膚が悲鳴をあげ、中に垂らしたローションがピュッピュッと飛び出して来る。
「やぁああああああっ!いぃいいいい…ったーーーーーあああああっ!痛い、痛い!!抜いてぇえええええ!!」
志貴の絶叫が響く中、その口を塞ぐように律が唇を合わせる。
「志貴さん…俺、スッゲー気持ちいい…志貴さんの中で、俺も宗也に犯されてるみたいで…っくぅ!宗也ぁ…もっと擦って…あっ、あぁあっ、あぁっ!」
律が宗也の動きに煽られるように腰を動かし出す。
「ひぁあああああああっ!!!っめて!やだ!律、宗也もやめっ…っいあああああああ!」
いつもは律の上で、そのイく時ですら余裕のある風でいる志貴の、泣き喚き髪を振り乱して何度も体をのけぞらせ、痙攣して果て続ける姿を見ていた律の身体が何かを欲する。
「宗也ぁ…もっと擦ってぇ!もっと俺にも宗也と志貴さんを感じさせて!」
「じゃあ、もっと奥まで、志貴さんの奥まで一緒に行ってみませんか?」
その言葉に志貴の顔が青ざめ謝罪の言葉を発っした。
「もう無理ぃ!!許して!もうこれ以上は、許してぇ!!」
しかし、二人は顔を見合わせると口を揃えて答えた。
「ダメですよ。」
にっこりと笑う二人から逃げようと手をばたつかせるものの、志貴の体はすでにそれすらも難しいほどに力が入らず、何かを話しながら動き出した二人を恐怖に震えながら見続けることしかできなかった。
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