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第11話

「い…やだ!二人とも、もう助けっ…ひぃいいああああああああっ!」 寝ていた律が起き上がると、志貴の中の律がその動きに合わせて奥に移動する。 「律先輩、ベッドの端に腰掛けて下さい。そうすれば僕も志貴先輩の事、もっと深く愛せるんで…あ、そこで大丈夫です。うわぁ!志貴先輩のお尻、今にも裂けそうだけど大丈夫かな?」 「痛いから!もうやだぁ!宗也、助けて…助けてぇ!」 ほんの数時間前までは確かに志貴がこの部屋のリーダーで主だった。しかし今、それは脆くも崩れ去り、一番年下の宗也が二人のリーダーであり主と変わっていた。 志貴の嫌がる身体を律が抱きしめて拘束すると、震えてギュッと腕を回してくる。 「志貴さん、スッゲー可愛い。」 律の口からぽろっと出た言葉に志貴が全身を真っ赤にさせて律の胸に顔を埋めた。 「言う…なぁ…」 耳をくっつけていないと聞こえないほどの小さな声で志貴が言う。二人がそれを聞いて顔を見合わせてふふっと笑った。 「そうは言っても志貴さん、本当に可愛すぎてヤバいんですって!俺にもっともっと可愛い志貴さんを見せてよ。」 「僕も志貴先輩のもっともっと可愛くぐっちゃぐちゃになった顔が見たいな…まぁ、これからが本番なんで、見させてもらいますけど…ねっ!」 最後の言葉と同時に、志貴の腰に宗也の腰がぐっと押しつけられ、根元近くまで入ったそれが、先客も巻き込んで志貴の奥を抉り突く。 「深…っい!そこダメェ!奥ぅ!奥に…当た…って、嫌だぁああああああああっ!」 叫ぶ志貴に宗也が後ろからその身体を密着させて囁く。 「痛いとか、辛いって言わなくなりましたね?やっぱり志貴先輩ってばエロいなぁ。」 ハッとしたように志貴が頭だけ振り返って宗也を見ると、頭を振って抗いの言葉を吐いた。 「違う!嫌だって…言って…る…くぅっ!」 志貴が唇を噛んで、あふれ出そうになる声を我慢する。宗也の思い通りにはならないと言う抗議なのだろうなと、二人のやりとりを見ていた律が思う。 でも… 自分と宗也のとで開かされた志貴の真っ赤に裂けそうな穴は、それでもひくついて2人を離そうとはしない。 結合部がしっかりと見えている宗也に違うと言っても、これじゃあな… 律が宗也の顔を見ると、宗也もその視線に気が付いたのか律の顔を見て、妖しく微笑んだ。 こいつ、また何かやるつもりか… 志貴への刺激は中にいる律にも関わってくる。 俺も、これ以上はキツいんだけどな… 思う間もなく、志貴がきゅうっと二人を絞った。 「ぅあぁっ!」 「ひあっ! 律と志貴が同時に声を出す。 それを聞いた宗也が満足そうに頷いた。 「真っ赤になってる志貴さんのひだひだ、ローションで少し潤しましょうねぇ。」 ローションをつけた指で真っ赤になっている穴の周囲をさわさわとくすぐるように刺激を与える宗也に、志貴の唇を噛んでいた歯が離れた。 「やぁああっ!そこぉ…痛いからぁ…だめ…だめって!宗也ぁああああ!っもちいいよぉ…宗也ぁ、気持ちいいぃいいいいいいっ!」 志貴が腰を震わせて律の腹を体液で汚す。 それを見た宗也が良くできましたとでも言うように志貴の顔を振り向かせて唇を合わせた。 「志貴先輩、もっともぉっと痛くて気持ちいい事して欲しくないですか?」 志貴の顔が餌をねだる動物のような目で宗也を見ると、宗也が志貴に囁いた。 「え?!」 明らかに狼狽している志貴に対して、宗也が煽るような目を志貴に向ける。 「僕はここでやめてもいいんですけどね…どうしますか?」 宗也の言葉が聞こえなかった律が宗也に尋ねるような顔を向けると、今にわかりますよと言うだけで答えはしない。 何度か口を開こうとするが、その度に言えないとでもいうように頭を振る志貴を見ていた宗也が、じゃあ、ここで終わりにしましょうと言うと腰が少しずつ志貴の身体から離れ出す。 すると、志貴が焦ったように宗也に訴えた。 「待って!…でも、言えない!無理だって!でも…欲しいんだ…宗也も律も。二人ので俺をもっと…」 ニヤッと宗也が笑って、志貴の身体に手を這わせる。それが段々と下におり、ついに志貴の硬く反り勃った性器を掴んだ。 「宗也ぁ…」 潤んだ瞳を向けて自分を見上げる志貴に、宗也が舌で唇を舐めるとその手に力を込めた。 「ひぃいいああああああっ!」 律はその痛みに反応して顔を歪めるが、しかし志貴はそれまでの彼とは違い、恍惚の表情で天を見上げて甘い声の悲鳴を上げた。宗也はそれに煽られるように掴む手に力を込めていく。 しかし急にそれをパッと離すと、志貴に向かってほらとでもいうように顎をしゃくった。 「そこまで言えたなら言えますよ。もっと気持ち良くなりたいでしょ?せ・ん・ぱ・い!」 妖しく光る宗也の目に、まるで魔法にでもかかったかのようにトロントした目をして頷くと志貴が口を開いた。 「俺が射精出来ないように…して下さい。」

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