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第32話

「ジュンイチ」 「おはよう、ユープ」 門を出てすぐにユープに出会う事が出来た。 「……いつもと何か違うな……」 訝しげな顔をして僕を見つめるユープ。 「えっ、そう……?」 「いつもと違う匂いがする……」 近づいてくると、ユープは突然唸り声のような声を上げてその場にうずくまった。 「う……っ、お前……何故……っ……」 「ユープ!?どうしたの?」 僕が駆け寄ると、その青い眼が僕を睨みつける。 それからユープは息を上げながら、僕の身体を抱えて走り出した。 『うぅ……っ……!!』 その姿がだんだん狼に変わっていく。 これって……媚薬のせい……? そう思った時、僕は洞窟に連れて来られていた。 『は……っ、いいんだな?ジュンイチ、こんな美味そうな匂いをさせて、覚悟出来たという事なんだな……』 「あぅ……っ……!!」 完全に狼の姿ではなく、けれど身体は狼のようになっているユープが僕の着ていた服をその鋭い爪で引き裂き、露になった上半身を長い舌で舐めてくる。 時折漏らす、荒い呼吸と低い唸り声。 『もっと啼け、ジュンイチ』 「あぁっ、ユープ……っ……!!」 首筋を噛まれ、爪で乳首を弄られると、痛みよりも快感を覚えてしまう。 『良い声だ。もっと啼かせたくなる……』 「ひゃ……んぁぁっ……!」 ユープがズボンの真ん中だけを引き裂いて、僕の小さな男性器にその舌を絡める。 『こんなに濡らして……淫らな奴だ』 「あぁっ、出る……っ、でちゃ……あぁぁぁっ……!!」 舌で全体を包まれ、その先端で鈴口を啄くようにされると、僕の男性器からはすぐに精液が溢れた。 「は……っ、はぁ……んんっ……」 あまりの快感に気を失いかける。 そんな僕を、ユープの青い瞳が見ていた。 『ジュンイチ……』 「ユープ……」 その動きが止まり、ユープが僕を抱き締める。 「んん……ふ……んんっ……!!」 僕を射精させたその舌が今度は僕の咥内に入ってくる。 初めて交わすユープとの深い深い口付けに、僕の身体は燃えるような熱さに襲われた。 『済まない、ジュンイチ。俺は……この姿になったらもう後戻りは出来ない……』 ユープがその雄を僕の女性器に擦り付けてくる。 「ユープ……っ、あぁぁぁッ……!!」 その猛々しい雄に、僕は初めて犯された時の様な痛みを感じてしまった。 『ジュンイチ……っ……!!』 内部を無理矢理拡げられるような感覚。 それでもユープの動きは止まらなくて、お腹を圧迫される程の大きさの雄が僕の身体に入っていくのが分かる。 「あぅ……うぅっ、んは……ぁ……っ……!!」 腕を引っ張られて起こされると、僕のお腹が少し膨らんでいる箇所があった。 ここに、ユープのが……。 そう思うと痛みと共に身体がぞくぞくして、興奮してしまう。 『……っ、すぐにお前の中で達してしまいそうだ……』 ユープがそう言って僕を抱き締めながら腰を突き上げてきた。 「んぁ……あぅ……っ!!」 お腹を強く押される感覚。 「はぁっ、あぁっ、あぁぁ……っ……!!」 苦しくて、僕はユープにしがみついていた。 その白銀の毛に触れていると、不思議と痛みも苦しみも感じなくなっていく気がした。 やがて、ユープは唸り声を上げると、僕の身体の中で達したのが分かった。 大きな脈動と共に震えるユープの身体。 お腹が熱くなって、見ると先程よりも更に膨らんでいくのが見えた。 『ジュンイチ、このままもう1度抱かせてくれ』 「ユープ……うぅ……っ……!!」 僕の中でユープのは更に大きくなった気がする。 それでまた奥まで突かれて、痛みと快感が入り交じった感覚に目の前がチカチカした。 『……まだだ……気を失うにはまだ早い……』 「ひぃ……っ……!!」 気を失いかけた僕を目覚めさせる為だろう、ユープが再び首筋に噛み付いてくる。 「あっ、あぁぁぁっ、んぁぁぁっ!!」 噛まれたところも熱く感じて、燃え尽きてしまいそうだ。 ユープ、貴方は自分がこんな風になるのを恐れていたんだね。 びっくりしたけど、貴方が僕の全てを受け止めてくれたように、僕も貴方の全てを受け止めるよ。 今更だけど、ちゃんと覚悟するから。 失いそうな意識を何とか繋ぎ止めて、僕はユープの2度目の脈動を感じた。

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