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第6話
晶と連れ立って、引越してきた際に買い換えた、真新しいベッドに着くなり、光は押し倒された。
「あ、今日は晶が攻め?」
互いにネコ。
受けしか知らなかった2人だが、愛の効果か2人は攻めが出来るようになった。
特に躊躇いも疑問もなかったが、無理やりのように着ていたTシャツやボクサーを剥ぎ取られ、また晶は無表情ながら、目が険しい。
ようやく、光は晶が怒っていることに気がついた。
「...せっかく、可愛い顔してるのに、そんな顔しちゃ駄目だよ、晶」
ベッドの上で自分だけが全裸なまま、頬を膨らませ、唇を尖らせる。
「....光に言われたくない」
光も自分と変わらない165センチで細身、可愛いらしくあどけない顔をしているからだ。
晶は内向的で打ち解けるまでに時間がかかり表情が乏しいが、光は愛嬌があり、よく笑い、表情は豊かだ。
そして、晶はすぐに嫉妬し、光を叩いてしまい、勘違いだったこともしばしばある。
その時は一応、晶も反省はするのだが...未だ直っていない。
光を見下ろしたまま、晶も脱ぐと、光に覆いかぶさり、無理やりのように激しく唇を奪った。
元々、晶の攻めは激しくはあるが、怒るとまた激しさを増し、光は否応なしに感じてしまう。
乳首をきつく吸われ、
「ああん...!」
思わず、光は仰け反った。
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