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第5話
「遥斗、おかえりなさい、お風呂溜まってるわよ」
高野くんの家から自宅に戻り、明るい母さんの声がキッチンからした。
僕は勧められるまま、お風呂を済ませ、リビングへ。
夕飯の支度が出来ようとしていた。
当時、中1だった僕。
2つ上の兄、両親とで、和やかな中、夕飯を食べた。
「明日、友達んち、遊び行くから、遅くなるかも」
きちんと僕は告げた。
勿論、友人達とセックスするかも、なんて言わない。
自室に戻ると、交際している先生からLINEが来ていた。
『明日の日曜、会わないか?』
一週間ぶりに先生に会える、と言うのに。
『ごめんなさい、先生。僕、明日、友達と遊びに行かなきゃで』
『そうか、だったら仕方ないな、楽しんでこいよ、また誘うな』
僕は初めて先生に嘘をついた。
すぐに高野くんからLINEが来た。
『明日、中村の家に10時な、中村ん親、明日、田舎に帰るとかでいないんだって』
『そう、わかった』
『楽しみにしてるな』
高野くんはスタンプで締めくくった。
4人とやるのか....。
当時の僕には想像もつかない、乱交。
秘かに僕も楽しみだった。
ローション、忘れないようにしなくっちゃ。
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