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第14話
「――我々に対し無礼を詫びる傍らで、寄ってたかって一人の子供を責め立てる方こそ、無作法な振る舞いではありませんか。その程度で潰れる面子なら最初から無い物と同じこと。貴方の仰る時と場合を考えぬ言動で、恥の上塗りはよせと忠告したまで。今後の信頼関係を築く上で、体裁を取り繕う為に中身の伴わぬ言動は控えて頂きたい」
年上の男に見下ろされても少年は一切乱れる事無く、即座に切り返す。
他者の前で醜態を晒し一家に恥をかかせた子供を親が叱責する上で、子供の自尊心を砕く言葉を使い、接待中に起こったトラブルの言い訳をする様が見苦しい。
それをどのような言葉で取り繕おうと、見苦しい物は見苦しい。
暗にそう言っているのだ。
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