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第7話

蛍狩りも、恐竜展示会も楽しみだが洞窟に強く惹かれた。 海輝も同じだったようで、洞内の散策について暫く二人で話し込んだ。 洞内は十六度前後でとても涼しいらしい。 洞窟は行ったことが無いがテレビで見た事はある。 海輝曰く、壮大な自然美である鍾乳洞とエメラルドグリーンの地底湖は、ライトアップされた天井に水面が移り幻想的な美しさがあると言う。 観光の名所にはダムもあるので、そこも見に行こうと提案された。 蓮池も通るから花も見よう。錦君の顔よりも大きいんだ、と言われ不思議な気持ちになる。 とにかく、夏休みが楽しみだった。 海輝と会えることと、海輝と一緒に出かける日が待ち遠しかった。 検診も無事終わった。 親子工作と日記以外の宿題は早々に片付けるつもりだ。 今までは親子工作は水彩画やパズル等、一人でも完成できる物を選んで提出していたが、今は海輝が一緒に作ってくれる。 一緒に何を作ろうかと電話越しで話しているのも嬉しくて堪らなかった。 『海に行って貝殻とか拾って亀の親子作ろうよ。名案だ』 ――亀の兄弟が良い。 『じゃぁ、錦君と僕をモデルに可愛い亀とイケメン亀を作らねば』 海にもよるらしい。 海輝よ、パーフェクトだ。 心の中でそう呟く。

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