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慣れない飲み会の場で緊張を和らげようと飲んだ結果、努におんぶされて家に帰ることになった。
「努、ごめん···」
「飲むペース早くてびっくりしたー」
「久しぶりに飲み会とか参加したから···」
「ほんとは俺におぶってほしくて、とか?」
「···そ、そんな訳ないし」
「どーだか」
努が笑うと背中から振動が伝わってくる。
おんぶされて恥ずかしさもあり、安心感もあった。
「拓海」
「ん?」
「今日泊まっていい?」
「うん」
回した手で努を抱きしめた。
暖房のタイマーをセットしてたおかげで、家の中は暖かった。マフラーやコートを脱いで、ベッドを背に座ると努が水を持ってきてくれた。
「ありがとう」
受け取ろうとすると、水を一口含んでキスされた。
努の口から水が流れてきて、溢れそうになるのをなんとか受け止めた。
「よくできました」
そう言って笑う努が愛しくて、今度は自分からキスをした。絡まる熱で頭がうまく回らない。
「拓海、さわって」
努に手を引かれて、硬いものに触れると先端から蜜が流れ始めた。努も大きな手で僕のに触れた。
お互いの呼吸が混ざり合い、擦られるたびに体が震えた。もう無理、と思ったときに努が手を離した。
「···な、なんで···」
「もっと拓海のこと見てたいから」
努の言葉に体が疼く。
「···さわって···ほしい」
努の顔を両手で包む。
「そんな顔···ずるい」
そう言うと努はゆっくり擦り始めた。
それに合わせて僕も手を動かした。
ぎりぎりのラインを超えそうで超えない攻防に、蜜がこぼれていやらしい音をたてる。
「拓海···濡れてる」
「···努も濡れてる」
「一緒に気持ちよくなろう」
そう言って努は2人の塊を重ねて扱き始めた。
お互いのものが擦れてさらに刺激が強くなる。
「···も、もう無理」
「俺も···」
ベッドのシーツを掴んでこみ上げた熱を思いっきり吐き出した。熱く脈打ってるのが伝わってくる。
「拓海、大丈夫?」
努が心配そうな顔で覗いてきた。
「···う、うん。お風呂入らないと」
立ち上がろうとすると後ろから抱きしめられた。
「拓海エロかった」
「そういうのは言わなくていいから」
恥ずかしすぎて死にそうだ。
「もう一回しよ」
そう言うと背中にキスをしてきた。
「調子に乗らないの!」
振り向きざまに努のおでこにキスをして、お風呂に逃げた。
ーエロすぎるのはそっちでしょ···
熱が引くまでお風呂から出なかった。
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