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第15話

「どうしたセイジュ、我慢は毒だぞ?」 「あ、あ、あ、王子、様……」    涙があふれた。 「さ、触って、ください……」 「どこを、どれくらい?」 「えっ——?!」 「冗談だ。俺は悪魔だがそこまで悪辣ではない」  クロイゼンはセイジュのベルトを外し、スキニーデニムの前を開けた。 「ここだろう?」  ニヤリと笑ってクロイゼンは言い、セイジュの性器を握った。  それだけでセイジュは大声をあげて果てた。 ——な、何なんだ今の……めちゃくちゃ……気持ち、いい……! 「我慢は毒だと言ったが、相当我慢していたようだな。せいぜい数回擦ってから、と思ったが握っただけでイクとは。人間の感度がいいのか、おまえが過敏なのか」 「はぁ、はぁ、あの、イクって、何ですか……?」  クロイゼンが初めて冷静さを欠いた表情を浮かべた。  驚いた顔をしたのだ。 「あの村の連中は一体何をしていたのだ?! いくら庇護対象とはいえ、性教育の基本くらいすべきだろうに!」  憤然としたクロイゼンだったが、すぐに振り向きと口角を吊り上げた。 「俄然、やる気が出てきた。セイジュ、これから毎日、おまえがもう無理だと泣くまでイカせてやる。身体の快楽を、この俺が教えてやる」 ——それって『イクって何?』の解答になってないいいいい!!

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