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第27話
「ではセイジュ、四つん這いになれ」
「え、はぁ? なんで?」
全裸にされた羞恥心でやや頬が赤いが、セイジュは単なる疑問としてそれを吐いた。
「おまえの上半身の感じやすい場所は完璧に把握した。しかし肝心な所はこれからだ。いいから両手と膝を突け」
「ん……」
もじもじとしながらセイジュはまずベッドヘッドの方へ両手を置いてみたが、膝を突けば性器も何も丸見えだ。流石に躊躇してしまう。
ゆっくりと膝を後方にずらすが、やはりすんなりとはいかない。
「おまえにまだ羞恥心というものが残っていたとは意外だな」
クロイゼンはそう言うと、右手の人差し指を立て、すーっと右から左へと動かした。
すると。
「あ! ダメ! 反則! 魔法禁止!!」
セイジュの足がずるずると後退し、自ら動かすこともできなくなって、完全に四つん這いにされてしまった。
——何これヤダ、お、お尻丸見えじゃん……
セイジュが俯くと、クロイゼンが寄ってきて、セイジュの顎に指をかけて顔を晒した。
「セイジュ、イクのは気持ちいいか」
「え、えと……う、うん」
「ではもっと気持ちよくイケる方法があったらどうする」
「え! そんなのあるの?!」
素直すぎる反応に、クロイゼンは笑った。
「むしろそっちがメインディッシュだ。おまえが今までやってきたことは前菜にすぎない」
クロイゼンは言いながらセイジュの胸に手を伸ばし、突起に指を擦りつけた。
「あ、はぁ、ダメ、だよ、いきなりそこ——! って、あれ?」
セイジュは胸の快感とは別に、下半身に違和感を覚え始めた。
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