「ちょっと待ってクロイゼン！　何やってんの？！」 　セイジュが大声で叫ぶ。 「メインディッシュの調教だ」 　言いながら、クロイゼンはセイジュの尻をもう片方の手でするすると撫でていた。 「あ、え、お尻って……」 　徐々にだが、セイジュの吐息に甘いものが混じりだす。クロイゼンは胸から手を離し、セイジュの腰と尻に触れたりキスを落としたりを繰り返していた。 ——え、男でも……そこ、感じるの？　あ、いや、現在進行形で俺…… 「う、あ、はぁ、ああ」 「流石だな、セイジュ。まだ秘部に遠いのにもうその反応か」 「だ、だって——」 「ちょっと道具を使うぞ」 　なんでもない口調でクロイゼンが言うと、セイジュは自分の尾てい骨辺りに何か生暖かいものが触れるのを感じた。 「え、何それ……」 「気にするな。そろそろ快感が一点に集中し始めるんじゃないか？」 　クロイゼンの言う通りだった。 　最初は外側を愛撫されていたが、クロイゼンの両手が徐々に秘部に近付いて来ていたのだ。 ——まさか、まさか違うよね……？　あ、でも！　ど、どうしよう！　なんか……あ、あ、あ、あそこムズムズしてき、た……！！ 「頃合いだな」 　 　クロイゼンがそう言うと、生暖かいものがセイジュの秘部にあてがわれた。 「はぁっ！」 　大声を上げてしまった自分に驚く。 　そして、その生暖かい何かが、徐々に自分の内部に侵入してくるのを察知した。 「うわぁ！　クロイゼン！　そこ違うよ多分！　汚いよ！！」 「ならきれいにしてやる」 　クロイゼンがそう言うと、どうやら棒状と思われる異物が、さらに奥に、しかしゆっくりと入り込んできた。 「あ、ああああ、はぁん！　んあ！　何？！　なんで？！　そこは……」 「いや、だからここがメインディッシュだ」 　嬉しげに言うクロイゼンはきっと笑っているに違いなかった。