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第33話

「はぁ、はぁ、はぁ……」  セイジュは唇の端から唾液を垂らしながらベッドに俯せになっていた。  クロイゼンの指だけで二度射精し、疲れ切っているはずなのにいまだ何かしらの快感を欲しがっている自分を発見して困惑する。 「セイジュ、次はもうひとつの教育だ。これまでとはタイプが違う」 「待って、クロイゼン……、俺今、疲れて、て……」 「問題ない」  クロイゼンはそう言い放つと、セイジュを仰向けにした。性器はまだひくひくと動いていた。  「えっ! クロイゼン?!」  セイジュが驚愕の声をあげる。  クロイゼンが、今までほとんど触れなかった性器をやんわりと擦り始めたからだ。 「き、汚いって! 手ぇ汚れる!」 「おまえ、さっきどこに俺が指を突っこんだと思っているのだ」  セイジュはぐっと顎を引くしかなかった。 「え、あ、あ……何これ、なんか、変……」  段々とセイジュの性器は勃起し、限界直前のところまで行った時、突然ベッドの背がクロイゼンの魔法で立ち上がった。  つまり、セイジュからすれば、自分の性器を愛撫するクロイゼンの顔が丸見えになるということだ。 「え、やだっ」  セイジュは顔をそらしたが、 「セイジュ、これを覚えてもらう、よく見ろ」  またもクロイゼンの魔法でセイジュは自分の股間に流れる美しい金髪を見てしまう。  そしてその髪がさらさらと流れながらセイジュの顔を見上げ、スカイブルーの瞳が自分を捉えた時、セイジュは何か、胸の内に痙攣のような、しかし暖かい何かが芽生えたのを感じた。 ——な、何だろこれ……  疑問を抱いたのも束の間、セイジュはまたも嬌声を上げることとなる。  クロイゼンがセイジュの性器をくわえ舐めだしたからだ。

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