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第34話
「やめて! クロイゼンやめて! 汚いよ!」
「ん?」
一瞬、下を向いて自分の性器を吸っていたクロイゼンの眼が上を向き、自分の目線と重なった時、セイジュはまたもあの奇妙な感覚を胸中に発見する。
「う、うわぁ! あ、あああ、何、これ、違う、他のと違う……!」
『言ってみろ、どう違う?』
クロイゼンのテレパスで、セイジュはそれを聞いた。
「んっ……、あ、あの、そこ、凄く、か、感じ……る……それに……」
『それに?』
「ク、クロイゼンの、中、あったかいぃ……それがなんか、う、嬉しく、て……余計に——」
『それは良いことを聞いた』
クロイゼンはそう言うと、先端の一番敏感な部分を口に含み強く吸い上げた。
「ああああ!! ダメ! 出るからだめぇ!!」
『出せ』
「はぁ?! 何言って、んの?! 離して! もう出るから離して!!」
セイジュの懇願もむなしく、結果、セイジュはクロイゼンの口腔内に射精した。まだ嚥下していないクロイゼンの唇から、一筋精液が垂れているのが見えた。
「あっ……」
呆然とし、次の瞬間真っ青になったセイジュなどどこ吹く風、クロイゼンはそれを喉を鳴らして飲み込んだ。
「な、なんで飲むの!!?? 汚いよ!! 吐いて! 今すぐ吐き出して!!」
「セイジュ……」
クロイゼンは唇から垂れたセイジュの精液を拭いながら、言った。
「次はおまえの番だ」
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