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第36話

——なんか、変な、感じ…… 『個室』で、セイジュは椅子に座ったクロイゼンの性器にぎこちなく口付けていた。 ——今まで触られてばっかだったけど、今は俺が、クロイゼンに……  動悸を覚えながら先端に強くキスをすると、性器がびくりと動き、膨張した。 ——え、何だろこれ……なんか……嬉しい……クロイゼンが、俺で、感じてくれてる……  自分でもよく分からない多幸感を抱いたセイジュは思い切って性器を口に含んだ。 「くっ、セイジュ?! おまえ……」 「んん?」  セイジュが性器をくわえたままクロイゼンを見上げると、クロイゼンは驚いたような、意表を突かれたような表情をあらわにした。そして、性器がさらに硬くなった。 「セ、セイジュ、無理はしなくていいんだぞ? 何しろおまえは初めてで——んっ」 ——すごっ……めっちゃ硬い……こんな風になるんだ……どうすればクロイゼンもっと気持ちよくなってくれるかな、俺全然分かんない…… 『セイジュ』  その時、クロイゼンのテレパスが聞こえた。 『吸い上げてくれ、思い切り』 ——え?! なんで今喋れるのに魔法使ってんの? っていうかまた俺の頭読んでる!! 『黙れ、俺にも羞恥心というものがあるのだ』  ムッとしたセイジュではあったが、クロイゼンの言った通り、性器を奥まで加えて先端までゆっくりと吸い上げてみた。 「んっ……」  クロイゼンがたえるような声をあげた。すると性器がびくっと動き、セイジュの口内に何か今まで味わったことのないものが流れてきた。 ——あれ? なんか苦い? 何だろコレ 「吐き出せ、セイジュ!」 「え? なんで? これ何?」 「いいから床にでも吐いておけ!」  ここでセイジュの中にいたずら心、あるいは復讐の欲求がむくむくと発生した。  クロイゼンの美しいスカイブルーの瞳をしっかりと見詰めたまま、それを嚥下したのだ。 「セ、セイジュ?!」 「仕返し。ねぇ、舐めるのまたしていい?」  そう言うがいなやまたクロイゼンの股間に顔を埋めるセイジュを見て、クロイゼンは、 ——もしかして俺はとんでもない逸材を拾ってしまったのでは?  と嬉しさ半分恐怖半分といった気分になった。

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