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第11話

あれから1ヶ月、俺は家庭教師として進藤くんの家に通い、その度にえっちな仕事を言いつけられてこなして来た。 なんだかんだ俺も本気で嫌なことはされないので受け入れてしまっている。 ただ、そのせいで非常に問題のある感覚が芽生えてきた。 ――進藤くんに挿れて貰いたい。 俺はこの感覚に向き合うのがとても億劫だった。 でも、先日ある場面を見てしまったことでそれをはっきりと自覚してしまった。 俺が言いつけを守って、射精を我慢して我慢して、やっと許されて達した後のことだ。俺はシャワーを浴びるため進藤くんの部屋を出た。しかし、浴室に向かう途中でスマホを部屋に置き忘れたことに気付いた。 その日は用があって教授から電話連絡があるかも知れなかった。なので一応スマホを手元に置いておこうと進藤くんの部屋に戻ったのだ。 そして、俺は開いたドアの隙間から見てしまったのだ。進藤くんが自慰に耽る姿を…。 俺はそれまで、自分が気持ちよくされる事だけに夢中だったから気が付かなかった。進藤くんも興奮して、勃起していたのだ…。 そもそも、進藤くんの裸すら俺は見たことがなかった。 いつも俺は裸を見られていたが、反対に俺は進藤くんの上半身ですら見たことがない。 俺は、進藤くんのしっかりと勃ち上がった男性器を初めて目の当たりにして、一目でそれが欲しくてたまらなくなった。あれが俺のものになったらどんなに素敵だろう? 進藤くんは誰が見ても文句なしのイケメンで、女の子の憧れであり男からは羨望の眼差しで見られている。 そんな彼のアソコが、自分の中を抉って掻き回すのを想像したら…さっき射精したばかりなのに下腹部がキュンとしてお尻の穴がジクジクと熱を持つような感じがした。 俺はもう、教授からの連絡なんてどうでもよくなった。そのまま、進藤くんのペニスの形を脳裏に刻んだまま、静かにその場を離れてバスルームに行き、シャワーを浴びながらお尻をいじり、ペニスを扱いて射精した。とても、とても気持ちよかった。 進藤くんのペニスが自分の中に入ってくるのを想像するのは初めてで、俺はそれがとても気に入った。 ただ、その後はそれが現実にならないことにもどかしさを感じるようになっていった。 どうして進藤くんは俺に触るだけで先に進もうとしないの? 俺はただのおもちゃってことかな… 以前、 になるかもしれないって言ってた…でもそうしないってことは入れたい気分になってないってことだよね。 どうしたら俺に挿れてくれるかな… いや、俺は本当に何考えてるんだよ。

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