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欲しがりな彼 3*

シャワーの温かい飛沫の中で東城が後ろから広瀬を抱いていた。 両手で乳首にふれ、首から肩を舌がはっている。広瀬は両手を前の壁について目を閉じ、身体の中で激しくうずまく快感に耐えていた。東城の太い性器が既に広瀬の中にうまこまれている。指先まで痺れるような痛みのような気持ちよさが広がってくる。波のように寄せて、引いてを繰り返していく。 広瀬の欲望は固くなりそりあがっていた。そこにはシャワーしぶきがあたり柔らかい刺激となってくる。本当は自分で触ってこすってだしてしまいたいのだが、そんな自慰のようなことを明るい浴室の中で東城の目の前でできない。 東城に触ってほしいがそう言葉にだすのには意識がはっきりしすぎている。もっと、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったらいいのに。 東城の亀頭の大きく張り出したカリが、広瀬の中をかきまわしていく。引き抜かれ、強く突き入れられるたび、広瀬は悲鳴のような声をあげた。浴室のため自分の声がひびき、耳にもどってくる。乳首をつままれてこねられると、さらに身体の中がうねる。絶頂が近い。 「どう?」と東城が耳元でいってくる。少し意地悪だ。「どんな感じ?」 広瀬は首を横に振った。あえぎ声しかでそうにない。 「これは?」そういいながら、東城は腰を回し、性器の先端で広瀬の中の前立腺をこする。硬いものでこすってもらい、広瀬はたっていられなくなる。 ずるずると腰を落としそうになったのを東城が「おっと」といって片手を乳首からはずし、支えた。そして、ちょっとの間、動きをとめる。 広瀬は、先ほどの快感を求め、「んっ、、」と言って自分の尻をゆすってみせた。そうした後で、あ、恥ずかしい、と思う。だが、自分が動くと中のいいところにあたるので、動きをとめられない。 「ああ、広瀬、すごくいい」と東城が言う。「お前がそうやってすると気持ちいいよ」 お前は?と言われてうなずいた。何度もうなずいていると、東城の手がやっと広瀬の前に触れてくれた。「ここも気持ちよさそうだ」と言われる。「どうして欲しいか言ってみて」 「ん、、」広瀬は口を動かす。のどの奥が震える。頭の中ではやって欲しいことでいっぱいだが、声に出すのはまだ恥ずかしくていやだ。 東城の大きな手のひらが先端を丸くなで、さらに手のひらを回した。また、じわじわと別な痺れが広がってくる。 「あ」と声が漏れた。 「言って」と東城にささやかれる。恥ずかしいこと口にすると、もっと気持ちよくなれるよ、と言われた。耳元でしつこく誘惑されて、手で先端をなでられて、広瀬は声を上げた。 「ああ、東城さん、、」 「なに?言ってみて?」 「こすって、もっと強く、つかんで、、全体をこすって」口に出すとだんだん頭の中が白くなる。「後ろも、ついて」 一度言うともうなんでもよくなる。「東城さんので、ついて、なか、ああ、、。ああ、いい、、。もっと、して」 広瀬の言葉どおり、東城は広瀬の欲望を棹から握り先端にむかって繰り返ししごいてくれる。さらに、後ろをついてくれた。中がどうしようもなく蠢いて東城をしめつけてしまう。ぐっと肛道がさらに広げられた感じがした。 「あ、大きくなった?」と子供のような声でぽろっと聞いてしまった。 東城が背後でかすかに笑った。「お前が欲しがってくれるから」と言われた。 そして、かさを増した彼が広瀬の中を強く動き、広瀬の前も擦ってくれた。「ああ!」声が高くなる。 自分のはなった精液が腹にかかり、その熱さを感じた。東城が身体をわずかに震わせ、広瀬の中で吐精した。 広瀬は全身の力を失い床に沈んだ。シャワーのお湯を頭から受けながら東城が自分を背後からしっかりと抱きしめてきた。温かい、と思った。 浴室をでると東城がタオルで広瀬の頭をふき、バスローブを着せ掛けてくれた。時々名残惜しそうに、身体をかがめ、肩を乳首をついばんできた。 こんな時間が広瀬は好きだった。東城は限りなく優しく、自分は満たされていた。東城にならなんでもさらけだせる。恥ずかしいことも、みっともないことも全部見せても大丈夫と広瀬は思った。 広瀬がベッド脇に立って水を飲んでいると、東城が近づいてきた。彼は、ベッドの端に座り、広瀬を見上げてくる。 欲しそうだったので水を渡したら、ごくごく飲んでいる。そして、広瀬に言った。 「お前、立ち姿もきれいだよな」と彼は言った。尻をいやらしくなでられたので、手を押しのけるとおとなしくベッドに手をついていた。 「せっかく今日はお前にスーツ作ろうとおもってたのに、あいつのせいですっかり飛んじゃった」と急に東城が言った。 「え?」 「お前、今度誕生日だろ。あそこ店は、お前に似合うデザインで作ってくれるから、誕生日プレゼントにちょうどいいと思ってたんだ。一回、きちんと測ってもらったら、後は楽だし」 「東城さん、そんな高いもの」 東城は笑顔をみせる。「あの店は良心的だから、広瀬が思ってるような値段じゃないよ」 それはどうだろう、と広瀬は内心思った。確かに、自分が思っているような値段ではないかもしれない。より高い値段という可能性はある。 「俺が見たかったんだよ。お前が、こう、きれいな姿勢で身体にあうスーツ着て立ってるだろ。それを、じっくり眺めて、それから、その場で押し倒して、脱がしたい」 なんだそれ、脱がすために買うってわけがわからない、と広瀬は思った。

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