愛くるしいうさぎのような特徴を持つフラッフィは、総じて容姿も美しい。 　ロトゥン《耳のない人間》とは異なる性質を多く持つフラッフィの歴史の中には、目を反らしたくなるような凄惨な出来事がたくさんあった。 　欲深く非情なロトゥンたちの手によって、過去、絶滅寸前に追い込まれたこともあるフラッフィは、今は国の保護対象となっている。 島への立ち入りには厳しい制限が設けられ、国が認めるごく一部のロトゥンだけが中へ入ることを許された。 　そうしてこの島は、今ではフラッフィを閉じ込める大きな檻になった。