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フラッフィが住む島 (9)

 呆れたような顔をしたまま、藍星は勉強机に向かった。  子孫繁栄が最優先の使命であるフラッフィにとって、学校の勉強はおまけみたいなものだ。 しかし藍星は勉強をするのが好きらしく、出された宿題を忘れたことがないし、次の授業の予習までやっている。  フラッフィの学校に授業を教えに来るのは、資格を持ったロトゥンだった。 間違いが起こらないように、島へ配属されるロトゥンの教師たちは、かなり深くフラッフィの生態と歴史について学んでくる。 だから、フラッフィである生徒たちが知らないようなことまで、よく知っていた。  藍星はそういう、島の外からの情報を聞くのが面白いのらしい。 翠理にはよく理解できなかった。 ただ聞くより、実際に行って、見て、触ったほうが面白いに決まっていると思う。  翠理はふわりと欠伸をして、ベッドのうえにうつ伏せになって目を閉じた。  夢を見ないフラッフィの眠りは浅い。

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