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フラッフィが住む島 (10)

 夜の精霊たちが夜の粉を振りまいている。 空には濃紺の帳がおりてきて、いたずら好きの妖精が星を散りばめた。 するとフラッフィの島には、賑やかな夜が訪れる。  フラッフィは一日の間に短時間の睡眠を何度か取るので、夜にまとまって眠るということがない。  特にアルビノである翠理は、日中はあまり外で遊べないため、夜行性だ。 昔からそれに付き合わされていた藍星も習慣的に夜行性になった。  夜に活動するフラッフィはそれなりにいるのだが、翠理は実はとても繊細で神経質な性格なので、藍星以外の同種とは馴染めない。  さらに厄介なことに、ドロップのフラッフィは生まれつき寂しがりで心が弱い。 あまり長い時間独りで居続けると、身体のほうにも支障をきたすことがあった。 重篤な場合は死亡してしまうこともある。  藍星は翠理のそういう体質をぜんぶ理解している。 だから翠理の傍を離れない。

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