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フラッフィが住む島 (11)

 藍星のぴんと立ったもこもこの耳が、月明かりの下でぴくんぴくんと周囲の気配を探っている。 垂れ耳のドロップよりも、レプスのほうが感覚が鋭く、身体能力も高い。  もっとも、島の中にフラッフィの天敵となる動物はいないし、出入りが厳しいために密猟者の侵入もない。 だからフラッフィがその高い身体能力を発揮するのは、もっぱら同種同士で遊ぶときくらいだ。  ふたりはわざと校舎へ行く道を遠回りして森の中へ入って行った。  夜の粉をあびると孵化し、朝日が当たると消えてなくなる小さな発光虫が、ふわりふわりと森の高いところを浮遊している。 その虫たちが発光する仄かな灯りと、月と星の光が鬱蒼と生い茂る深い森を照らした。

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