82 / 86
第82話
7ー8 いたんですか?
2人は、消えていき、そして、その力は、イェイガーへと流れ込んでいく。
俺は、熱い吐息をついた。
「・・倒した・・のか?」
『ああ』
イェイガーが肯定した。
『魔王は、死んだ』
「この世界は、どうなるんだ?」
1度に2人の魔王を失ったこの世界は、いったい、どうなってしまうのか。
俺は、不安だった。
俺の問いかけにイェイガーは応じた。
『案じるな、主よ。じきに新しい魔王が生まれよう。心配することはない』
俺は、ほっとしていた。
それから、俺は、縛られた両手をほどこうともがき始めた。
だが、魔王が死んだにも関わらず俺を縛り付けた蔦のようなものは緩むこともなかった。
「この・・コーダの奴、ほどいてから死ねよ!」
俺がぶつぶつ呟きながら暴れていると誰かが囁いた。
「暴れないで、セイ様」
「ん?」
なんだか懐かしい声に俺は、暴れるのをやめた。声の主は、俺の手足をしばる蔦を切り落として俺を解放した。
「・・影?」
俺は、黒い衣装に身を包んだその男のことをまじまじと見つめていた。
「なんで、ここに?」
「なんでって」
影は、平然として答えた。
「私は、最初に召喚されたときからあなたの側にいましたよ、セイ様」
マジですか?
俺は、その場に崩れ落ちた。
体が熱い。
俺は、影に頼んだ。
「俺・・ちょっと1人にしてくれ、る?」
「1人になってなにするんですか?」
影が俺にきいた。
俺は、かぁっと顔が熱くなった。
「そ、そんなこと、お前に関係ないだろ!」
「関係なくもないですね」
影は、俺の足を開かせると中心へと触れてきた。
「あっ!」
「じっとしててくださいね、セイ様」
影は、俺のものをクチュクチュ弄り出した。その鈴口に指先で触れられて、俺は、溜まらず喘いでいた。
「ふぁっ!だめっ!」
「ダメじゃないでしょ、セイ様」
影が意地悪く囁いた。
「こんなに露を垂らして。いきたいんでしょ?」
「あ・・んっ!いきた、い・・」
「じゃあ、お願いしてくださいね」
影が俺の根本を掴んでいて、俺は、いけずにいた。俺は、呼吸を乱して影に懇願した。
「おねが、い・・いかせて・・」
「しょうがないですね」
影が手を緩めた。
「おいきください、セイ様」
「アァっ、あっ!出ちゃうっ!」
びゅるっと俺は、白濁を放った。
ともだちにシェアしよう!