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第2話

電車で通学する僕たちは暫し、並んで談笑する、その間に秘かにお兄ちゃんのファッションチェック! ならぬ、制服チェック。 「お兄ちゃん、ネクタイ曲がってる」 「ネクタイ?」 立ち止まり、兄のネクタイを結び直し、襟も少々、乱雑だったので、襟元も正す。 「ありがと、奏斗」 「ううん」 それからは暫し笑顔で会話し、そんな中でも細かくお兄ちゃんの制服チェック。 「あ」 「ん?」 「...社会の窓、開いてるよ、お兄ちゃん」 「社会の窓?」 ぽかん、としてる兄だが、さすがにそこは僕は正せない。 「スラックスのファスナー...パンツ見えてる」 行き交う人達に気づかれないよう、正面を向き、ボソッ。 「ああ!」 お兄ちゃんがようやく気づき、慌てて、スラックスのファスナーを上げた。 「あー!危なかった」 僕もひやひやしたよ、お兄ちゃん...。 なんだかわからないけど、キャラクターらしき柄物だったし。 とりあえず、制服チェックは終了し、駅へと肩を並べて歩いた。 この頃の僕はお兄ちゃんのパンツに興味はありませんでした。

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