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第3話

学年が違うため、休み時間、昼休みは必ず、兄のクラスに出向く。 授業中はさすがにわからないため、休み時間に仲良くなった兄の同じくΩの友人とLINE交換したので、授業中の兄の挙動は知らせて貰える。 報酬は購買部のパンやアイス、飲み物など。 授業中、ピコン、とLINEが鳴った。 ふと、開くと、契約を結んでいる1人、恭一さん。 1人だけでは、と、もう1人、Ωの兄の同級生、大貴さんとも連絡交換している。 あと1人、契約を結びたいところではあるが。 『お前の兄ちゃん、古典の中原に説教されたぞ!』 『説教!?なんでまた』 僕も教師に気づかれないよう、顔色を伺いながら、スマホを隠し、コソコソと真剣にやりとり。 『教科書が逆さまだった!』 『逆さま!?寝てたの?』 『たぶん』 ふう、と小さくため息をついた。 『連絡ありがと。またなんかあったら教えてね。休み時間、購買部でなんか買ってく』 『苺みるくの紙パックのジュース』 OK!の、パンダのスタンプで調査は終了した。

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