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第7話

「にしても、今日は天気がいいねー!」 立ち上がった僕は、うーん!と背伸びし、快晴を見たら、さりげなく散歩のようにして、お兄ちゃんが転がしたままのミートボールを拾いに向かう。 ひょい、とお兄ちゃんのミートボールを拾い上げ、巾着袋に入れようとしゃがんでいたら、なにやら影が出来、見上げるとクラスメイトの田口だった。 あまり話したことはないけど、長身でイケメンと言われているα。 「....鈴原、ちょっと時間ある?」 「時間?ない」 僕の前に立ち塞がったままの田口を見上げ、そっけなく答え、ミートボールの回収終了。 「すぐ終わるから」 「だったらさっさと済ませて、1秒で」 田口が目を見開いた。 大体わかってる。 中学の頃に学び、何度か経験した、好きだ、とか、付き合って欲しい、とかそんな類いの話しだろう。 「好きなんだ」 やっぱりな、と僕は、 「それで?」 「付き合って欲しい」 「無理」 即答。 「なんで」 「好きじゃないから」 はい、終わり。 踵を返し、お兄ちゃんたちの元へ。 「誰?話しかけられてたろ」 お兄ちゃんが戻るなり尋ねてきた。 「知らない人」 「知らない人?」 お兄ちゃんがびっくり眼で僕を見た。

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