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第22話 お祝いはホテルのクラブフロアで(下)

そのホテルは2階にフロントがあって、外のエスカレーターを上がって中に入るようになっていた。 黒とベージュを基調にした和洋折衷の内装だ。 コイツいつの間にこんなとこ予約したんだよ? クラブフロア宿泊者はそのままフロントを素通りしてエレベーターでラウンジのある35階まで行く。そしてラウンジでそのままチェックイン手続きをしてもらえた。 手続きの間にも希望の飲み物を聞いてくれる。 最高じゃん! 俺は何も無いと思ってた週末が一気に楽しいイベントになって気分が上がった。 部屋はラウンジの階の下のフロアだった。 「なんか廊下も良い匂いするな」 部屋に入る。高層階だから眺めも良い。 「先輩嬉しそうだね」 「当たり前じゃん!だってさっきまで晩御飯何作ろうかなって思ってたんだよ?」 「あ、そうだ。夕食どうします?フレンチにするか、あとは和食もあるみたいだし…鉄板焼きもありますね」 篠田はデスクの上のパンフレットを見ている。 「どれどれ?ふーん、なんか、フレンチの店ちょっと女の子好きそうな感じだね。これなら鉄板焼きがいいかなぁ」 「じゃあ鉄板焼き行きましょ」 その場ですぐ篠田が電話で予約してくれた。 少し上の階に鉄板焼のお店があった。 「あ、見てみて、窓から東京タワー見えてる~」 眺めもいいし、シェフも気さくに話しかけてくれてすごく居心地良く味も美味しかった。 肉いっぱい食って大満足~! やっぱ自分で作るのもいいけどたまには美味しいもの食べたいよね。 男同士だと女の子と一緒の時と違って気楽なのもなんかいいなって思った。 「篠田と会う時家ばっかりだったけど出掛けるのも楽しいな」 「ほんと?じゃあ今度からもっと出かけようよ」 「うん。でも行き先決める時喧嘩すんのは控えような」 「あはは!ですね。そうだ先輩、まだラウンジでカクテルタイムやってるからこの後もう1回行ってみません?」 「行く~」 ラウンジはかなり広くて席も様々だったが、窓側に座ると国会議事堂が見えた。 普段ならただ働きに行くだけの街並みをこうして見下ろしながらお酒を飲むのは変な感じだ。 「都内に住んでるとあんま都内のホテルって泊まんないから新鮮だな」 「しかもカクテル結構何でも作ってくれるんですね」 「俺ここまた来たい~」 「他にもこういうラウンジのあるホテルいっぱいありそうだからまた探しますよ」 「やった!しかも食べ物も結構あんのな。鉄板焼きで腹一杯だから食えねーの悔しい」 「アフタヌーンティーの時間も間に合わなかったですしね。ケーキとかあったみたいですよ」 「え!マジ!?そんなんあったの~」 「次は早めにチェックインしましょう」 俺は頷いた。 その後も何杯かカクテルを飲んで部屋に戻った。 「はー、この部屋バスタブ無いのが玉に瑕だな!」 「ですね。先輩と一緒に入れないですから」 篠田は後ろから俺に抱きついてきた。 程よく酔いも回っていて俺もいい気分だった。 「ん…っ」 夜景を見ながらキスする。 「今日はありがとう篠田。ほんとはお前の誕生日祝いなんだから俺が考えなきゃいけなかったのにごめんな」 「いえ、いつも先輩にご飯作ってもらってるし。そのお礼も兼ねてですから」 俺は篠田に抱きついておでこを胸に擦り寄せる 「はー、マジで良い男だな篠田!みんなに自慢したい、俺の彼氏だよって」 「ふふ、俺は別に良いですけどね」 「誰も信じねーわ。お前が俺の彼氏だなんて」 俺は篠田から顔が見えないのをいいことにニヤニヤする。 「そうですね。先輩がこんなエロいなんて、誰も想像すらしませんよ」 顎を掴まれて上を向かされた。 大きく口を開けて舌を覗かせた篠田の精悍でいて淫らな顔が近づいてきて、思い切り舌を絡ませられる。 「あんぅっん…」 湿った音が唇から漏れる。 口の中犯されるの気持ちいい…そんなこと少し前なら絶対否定したかった感覚だ。 でも、篠田に身を任せるのがめちゃくちゃ心地いい。 だから俺はそのまま篠田に全部預ける。 「んっふ…」 くちゅ…と音がして唇が離れた。 「先輩の潤んだ目がキラキラしてまじで綺麗…」 たしかに、窓からの夜景が写ってるんだろう。 だけどこういうこと素で言って許されんのお前の顔だからだかんな! もし俺が同じこと言ったら女どもは腹抱えて笑うわ。 「変なこと言ってないでベッド連れてけおら」 俺は篠田に飛び掛かった。 鍛えた腕でちゃんと抱えてくれる。 ベッドに降ろされて、今日はムードのある部屋だから篠田は真面目な顔して俺を抱くつもりらしい。 変態発言とかは今日はナシね。 俺もついつい乗せられて変なこと口走っちゃうからダメなんだよ。 こんなことを考えてるのは、篠田の真顔がイケメンすぎてちょっと照れるから。 この顔で大型の犬みたいに顔や首周りに擦り寄られてみればわかる。 すげー恥ずかしいから。 「あっや…んっ」 俺はもう真っ赤になって首を振ることしかできない。 のけぞれば喉元に噛みつかれる。 「ああっ」 同時に乳首も、性器もぐちゃぐちゃにされて泣かされた。 わけわかんない…気持ちいい… 「あっ今日は篠田のお祝いだから、俺が奉仕するつもりだったのにぃ…」 「いいのいいの。俺がやりたいんだから」 「ひぅぅっ」 指…中で擦れていいっ! 「あ…もう、もう中…太いの挿れて…」 「いいよ」 ずちゅっ… ぬっぬっぬっ 「ああ…あ…はああ…」 にゅちっにゅちっくちっ 「ああっ!あんっ」 ぬちっぬちっ 「篠田、ゆっくり出し入れされるの気持ちいいよぉ…♡」 「うん…俺も気持ちいい…」 「キスして」 「んっ♡」 こうしてこの夜はゆーっくりたっぷり可愛がってもらいました。 ホテルステイ最高♡ あ、翌朝のラウンジでの朝食も美味しかったよ!

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