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【番外編】5.実家での歓迎会と酔っ払う俺

その日は店を閉めてから、実家で歓迎会の名目で飲んで食べた。 今年は剣志も20歳になったということで全員で初めてお酒を飲む会となった。 「いやー、剣志くん結構飲めるじゃないか!感心感心」 「ありがとうございます」 父はもうセミリタイヤ気分で、経営は自分でやっているもののお店の中の仕事は殆ど俺が引き継いでいる。 今日は久々に二人が訪ねて来て上機嫌で酒を飲んでいた。 「一樹ももっと飲め。お前全然飲んでないじゃないか」 「あー、うん…」 「ほら!」 無理矢理グラスにビールを注がれだので仕方なく飲む。 昔この2人の前で酔って失敗してるからあまり酔いたくないのに…。 勧められるまま飲んで、気付くと俺は隣の剣志の肩にもたれ掛かっていた。 いつも悪態ばかりついてる剣志が大人しく肩を貸してくれてるのがおかしくて笑える。 くくくっと肩を震わせたら、剣志が気付いた。 「やっと起きたか酔っ払い。もうお父さん達は寝たぞ」 「へ…?」 辺りを見回すと、テーブルは片付いて両親は居なくなっていた。 「あれ…?なんで…」 「もう23時過ぎだよ、いっちゃん。寝よう」 剣志に抱き上げられ、客間に運ばれる。母さんがどうせ俺も一緒に寝るだろうからと布団を3組敷いてくれていた。 「やりやすくて丁度いいな」 やりやすい…? 布団に俺を下ろした剣志は、そのまま顔を近づけ唇を押し付けてきた。 「ん…んん」 また酔って俺…前の時と同じ…? 佑成が横から来て俺の服を剥いでいく。 唇を離した剣志が鼻先が触れる位置から聞いてくる。 「俺たちがいなくて寂しかったか?一樹」 当たり前だ。この綺麗な顔が見られないんだぞ? 「うん…寂しかった……」 「酒飲まなくてもこれくらい素直ならいいのにな」 …何言ってるんだ? 佑成は服を脱がすと、今度は俺の乳首を触り始めた。くすぐったくて俺は笑いながら身を捩る。 「やめて…ふふっくすぐった…」 また剣志に口を塞がれる。佑成の手から逃げられず、そのまま乳首を触られているうち、ピリッと快感が走り俺は震えた。 え…? その反応を見逃さず、佑成は同じような触り方を繰り返す。 その度にピリピリとした快感が下腹部にまで繋がって、俺はじわじわとソコが熱くなるのを感じた。   「可愛い…いっちゃん。また気持ちよくなろうね」 今度は下腹部に直接触られた。そこは勃ち上がって触られるのを待っていた。身体がビクッとする。 「ああん…ん」 気持ちいい…2人に触られるの気持ちいい…! 横から佑成がペニスを扱き、剣志は俺の足を押し開いて下半身を少し持ち上げ、腿の上に乗せた。 恥ずかしいポーズだが、酔っているので頭が回らずこれからしてもらえることへの期待だけが膨らんだ。 剣志はいつの間にかローションを手にしており、露わになった俺の窄まりに沿って#襞__ひだ__#を確かめるように濡らした指で円を描いた。 「は…ぁあ…中…中がいい…」 「そう焦るなよ。こっちにいる間毎晩可愛がってやるから」 そんなの、俺がダメになる。  俺は首を振った。 「だめ…そんなのダメだよ…」 「なんで?したくないの?こうやって」 グッと指を中に入れらる。待ち望んだ感覚にびくびくと震えてしまう。 「ああっ!」 ヌプヌプと指を出し入れされ、たまらなく感じてしまう。いやらしい自分の身体が暴かれて、2人の前に晒される。 「あっあっ…あっ!」 久々に他人の手で触られて、声を抑えられない。 しかも佑成が同時に乳首とペニスをいじってくる。 「だ…だめっこんなこと、だめなのに…ぁあっ」 「そんなこと言うわりに、ここは随分柔らかいな?もしかして自分で尻もいじってる?」 バレた…!カッと頬が熱くなる。こんなこと知られたくなかったのに。今まで内緒にしてきたのに…。 実際俺は、大学時代にこの2人とセックスしてしまってからアナルをいじらないとイけなくなっていた。 剣志が俺の中をグチュグチュといじりながら聞く。 「俺たちのを挿れられるの想像して夜な夜なここをいじってたのか?」 「ぁあっ…ん…や…ぁ」 そんな言い方酷い… 「正直に答えないとやめるぞ」 指を抜かれて俺は焦って本当のことを言ってしまう。 「あ、だめ…っ、してたぁ。一人でいじって気持ちよくなってたァッ」 すると佑成まで追い討ちをかけてくる。 「いやらしいなぁ、いっちゃんは。昼間はカフェで爽やかな顔でおばさん達を騙しておいて、夜は男の物をお尻に入れてもらいたくてウズウズしてたなんて…」 「や…いやぁ…誰にも言わないで…お願い」 佑成が優しく俺の髪の毛を撫で、おでこにキスする。 「言わないよ。俺たちの秘密」 「あっああっ!もう…イキそ…ぅ…」 中をいじっていた指を抜き、剣志はベルトを外して自分の物を取り出した。 手で扱きながら、めちゃくちゃエロい雄顔で聞いてくる。 「一樹、これ挿れて欲しい?」 「ぁ…欲しい…♡」 「じゃあ、一樹のやらしいおまんこに剣志のちんこ挿れてくれって言えたらしてやるよ」 「ぇ…そんな、いえないよ。意地悪…!」 「言えるよいっちゃん、俺たち相手に恥ずかしがらないで良いから」 「佑成までそんな…」 俺の両足を肩に抱えて、剣志はペニスを穴に擦り付けてくる。 「ほら…どうしたいんだ?やめるのか?」 「や…やめないで!あの、俺の…ぉ、まんこに…」 「おまんこに?」 「剣志の…おちんちん入れて!」 「良い子だ」 ずん、と一気に中に挿入された。 「ヒィッ!ぁああっそんな、いきなりっ!」 ず、ず、と出し入れされる。  「こうされたかったんだろ?」 「ああっあっあっ♡」 数年ぶりに本物の男のペニスを受け入れ、俺の小さな穴はドロドロに溶かされた。 「いっちゃん、その可愛いお口で俺の舐めて?」 目の前に佑成の物が差し出される。 俺はフェラなんてしたことないのに無我夢中でしゃぶりついた。 佑成のえっちな匂いたまんない… 「可愛い…良い眺めだ…いっちゃん…一樹…一樹…」 興奮した佑成が腰を使い始めて、俺は上も下も同時に犯される感覚に頭がふわふわして来た。 「んぐっ、んっんんっむっん…!」 もうダメ、イク!イク!気持ちいい!気持ちいいっ……♡♡ 「イキそうか?良いよ、好きなだけイきなよ」 パチュ!パチュ!バチュ! 剣志はお尻を犯しながら、手で俺のペニスをしごいてくれた。 もう身体が気持ちいいのか、2人に責められる満足感で脳が気持ち良いのかわからなくなっていた。 喉の奥に佑成の精液を注ぎ込まれながら、俺はビクンビクンと体を痙攣させ射精する快感に浸った。 こんなことされたら益々戻れなくなるってわかっていながらも、2人に愛されるのを拒めるはずもなかった。 その後も夜遅くまで泣かされた。 俺はまた、明日になったら全て忘れるふりをしようと思いながら眠りについた。

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