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第13話 俺と同じ境遇……
水曜日
遅刻しないように家を出た 途中
「触るな!なんでここまでくるんだよ!!」
と誰かの叫ぶ声が聞こえた
気になってのぞき込むと
あれ?早川?
おじさんに両腕を掴まれ、抵抗できないでいたしかも後ろには車が
「離せよ」
「私のこと好きだって言ってくれたじゃないか」
「あんなの状況に合わせた口説き文句だろ」
あー火に油を注ぐ言い方を…
「早く車にいれろ察が来るぞ」
そっか人助け
「すぅーお巡りさんこっちです、急いで!!!」
早川は壁に叩きつけられ男たちは逃げていった
「察なんて来てないじゃないか、てかお前成瀬」
「早川大丈夫?」
「まさかお前にあんなとこ見られるなんてな、このことは高木達には秘密な、もう心配かけたくないから」
「え…あうん」
「よいしょっと行くか」
立ち眩みしている早川に手を伸ばしたが払いのけられた
クラス
「えーどうしたん?二人が一緒に登校してくるなんて」
「たまたま下で会っただけだよ」
「てか早川その傷どうした?」
と高木がのぞき込む
「大丈夫、ちょっと蹴った石が看板に当たって顔にぶつかっただけだから」
「それヤバ、おもろ」
早川なにもなかったように話してなんかすごいな…というかなんで誘拐されそうになってたんだろ…
放課後
「さてと残りの課題終わらせちゃおうか」
「うん」
「俺もなにか手伝おうか?」
と来たのは早川だった
「ん?早川手伝ってくれるの?」
「あぁ手分けしてやった方が早そうだしな、どれ?」
と隣に座ってくる
『1-2の高木至急職員室まできなさい』
「あっ呼び出し…俺なんか悪いことしたかな…」
と高木は教室からいなくなる
あまり喋ったことのない早川と二人きりになる
朝のこともあったしなんだか気まずい…
「あ、あのさ朝のこと高木には伝えないし勉強手伝わなくても大丈夫だよ」
「別に朝のことは気にしてない、てかなに高木と二人きりがいいわけ?まさか男に惚れたの?」
「え!?」
「まぁ確かに高木は全部揃ってるお坊ちゃん系だから分かるけど…」
「え…早川好きなの?」
「はぁ!?なんで俺が?」
突然な問いに赤面する早川
「いやそう聞こえて…」
てかバレバレ
「もういいやこの話題なし」
「うん」
30分たった
「ごめん、今日委員会の仕事あるの忘れててそれの呼び出しだった」
「あれ?女子は?」
「帰っちゃったから多分明日怒られる…成瀬くんどう進んだ?」
「うん英語終わった」
「そかそかよかった、早川どうした?」
「ん?いや別に」
「それで俺また先生の手伝いに戻るから終わったら帰ってていいよ」
「うんわかった」
「委員会がんば」
教室にはまた沈黙が
最終予鈴がなる
「さーてと帰るかお前今日朝会った場所まで一緒だよな」
「うん」
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