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第27話 成瀬グループ

俺はあのときから(中学時代の記憶参照) 「えーと初めまして成瀬千鶴君僕は、会社を経営している成瀬弘文と言います。里親として千鶴君を預かりに来ました…んーと僕の養子になってくれないかな?」 そっと頭に手をのせて優しく撫でてくれる 成瀬グループの養子になった。 病院を退院し成瀬グループが経営しているアパートに案内されここが君の家だよと紹介された それが今のアパートだ 家族…養子…本当に? あんなに優しい手で頭を撫でられたのに家族としては扱ってくれてない たまに生活費が送られてくるだけ 「嘘つき…」 アパートの1室でそうぼやく 小山との行為を終え家に戻ってきた俺は 今日会うはずだっだ五十嵐さんに断りを入れ ゴローンとしてる こんな状況で学校に行くのもしんどいため今日は家でのんびりする 一通りの生活雑貨は置いてあるため生活に不便はない やはり思った通りだった結婚している家庭ほどこんな辛さはない。 分かってたけど正直嬉しかった…。と思う 急に携帯がなり始めた ブーブー ブーブー 「誰だよ」と電話に出る そこから聞こえたのは 義理父の成瀬弘文だった 『もしもし千鶴か?』 『はい、どのようなご用でしょうか?』 『明日の夕方に会社でパーティーが開かれることになって千鶴を紹介したいんだ来なさい』 明日…予定ないな 『命令ですか?』 『義理父に向かってその態度はなんだ?』 『…ごめんなさい』 『明日家に向かえ出すから16時にはいなさい』 『分かりました』 明日は土曜日なので学校が休みだ 「はぁー今頃父親気取りされても、それに俺を紹介したところでなんの特が? てか正装の服なにも持ってないし…制服でいいのかな?てか体が重い… そして次の日の16時 お迎えの車が来た ボロアパートまではいかないけど この車は目立つよ ベンツの黒塗り 「お迎えに上がりました、千鶴様、どーぞこちらへ」 「…有り難うございます」 といい車に乗る 「本日の日程を申し上げます」 「はい」 「会場につきましたらお着替えをして頂きます、そのあと社長の部屋までご案内し久々のご家族団欒をお楽しみください」 「…はい」 家族団欒ってなんだよ…俺以外の人のことだろ? 俺には関係ないじゃんか 会場につくと さっそく身なりを整えられた 髪の毛もセットされ鏡を見て 「俺じゃない」 と呟いていたら先ほどの運転手が 「お似合いでございます」といい 社長室まで案内された 社長室には義理母(幸代)と義理兄(歩夢) 義理父(弘文)がいた 俺は久々の緊張だ 「よく来たね千鶴、今日は君を私のグループと他会社の社長に紹介したくてね今回は呼んだ あと跡継ぎの件も…」 「え…あのぉ俺が跡継ぎとはどういうことでしょうか?」 「ん?言ってなかったか、それはすまない、私の息子歩夢は病気がちでね、歩夢は秘書で君が時期社長として跡を継いで欲しいんだ」 「え…ちょっと待ってください」 と焦る

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