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第29話 バレた………………

一番驚いたのが SM大好きおじさんがあの大手の社長だったこと 一度俺をぐいーと見るが引き下がり 歩夢兄ちゃんも確認して挨拶して去って行った 心臓に悪い、本当に 「よし!!」挨拶まわり終わったから自由にしていいぞ と言われたのでさっそく五十嵐さんのところに行こうとしたが 歩夢兄ちゃんに 「こっちきて話あるから」 と言われ休憩室の個人的な部屋に 「なんですか?」 「あのさその跡継ぎの件なんだけど」 「あ…はい」 「俺秘書だけどメインは俺がやりたいんだよ、補佐とかを 君に任せたい、俺も体調の維持とかできないからたぶん千鶴任せになっちゃうと思うけどさ」 「その件に対して俺も言いたいことが… 俺は養子として入りましたが正直次期社長の話は初めて聞きました、 なので歩夢兄ちゃんの自由にしていいと思います。 表向きは俺が社長で歩夢兄ちゃんが秘書の形になってしまいますが」 「千鶴は本当に社長やりたいの?」 「…俺はやりたくありません、でもやらないと今頑張ってる人達に申し訳なくて…」 「優しいんだね千鶴って…」 「いえ…そんなことは…」 「でも千鶴が社長にならない方法が一つだけあるよ」 「え…なんですか?」 「千鶴が社長になってほしい人をグループから選べばいいんだよ」 「でもそんなことはすでに弘文さんが行っていることではないんですか?」 「父さん意地になって息子に継がせるぞってなってるから多分選択してないと思う」 「そうなんだ…でもな」 俺が悩んでいると 「あともう一つ聞いてもいい?」 「なんですか?」 「これって君?」 とスマホの画面を見せられた そこに映っていたのは俺のプロフィールだった ゲイバーNO.1 成瀬歩夢 年齢20歳 どんな受付も可能 etc... 「あっ…」 ひゅっと全身の血が引くのを感じた。どう説明すればいいのか……………… というよりもなぜ歩夢兄ちゃんが知って? 「今日初めて会う人のはずなのにすごいぐいぐい見られたんだよね、どうして俺の名前使うの?千鶴ってゲイなの?」 いつかはバレると思っていたがこんな形でバレてしまうとは思わなかった。 「えーといろいろ事情がありまして…体を売ってます、名前を使った経緯は身近な幸せにいる歩夢兄ちゃんを恨んで…」 「俺の人生、どうしてくれるの?今日会ってた人達ってみんな企業の社長だよ、それとも契約は性接待にする?それなら確実に契約取れるんじゃないの?バレたら 即終わりだけど…」 「…ごめんなさい」 俺がシュンとする 「ねぇ俺に性接待してよ」 「え??」 「命令、てか俺が死ぬまで命令してもいいよね、俺の名前で人生ケガしたんなら」 「…で…でも兄ちゃんにするなんて」 「呼ばれたくない…」 「え?」 「お前に兄ちゃんなんて呼ばれたくないって言ってるんだよ」 と髪の毛を引っ張られて床に寝転ぶ

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