通学路 あっ、前に早川が歩いてる んー今日はなにもこないことを願う… 「おはよ…早川」 「あ？あー成瀬か、おはよ」 「んー機嫌悪いの？」 横を歩き顔をのぞき込む ちらっと俺のほうを向く早川 「お前に比べたら全然だよ」 「え？俺？悪く見える？」 「うん、どうせ昨日もガンガンにつかれたんだろ」 「…まぁそれが仕事だし…しょうがないというか…」 「はぁーお前って本当にすごいよな、そういうのちゃんと割り切れてるところが…」 「え、そうかな？」 「うん」 沈黙……………… 「あのさ成瀬ってさ」 「ん？」 「次の日、尻とか腰痛くないの？」 「え…い…痛いよ…めちゃくちゃ」 「でも…普通に歩けてるよな」 「あーんーなんか病院で塗り薬はもらったりしてる、まぁそれも常連さんなんだけどねー なんか実験したいとか言われて」 「お前…それ引き受けてるのかよ…それだけは勘弁って思ってたのに」 引きつった顔で俺の方をみる 「えーでもねいがいと楽というか？薬も貰えるし、アナルに入れるのおもちゃ系とかが多いからわりと痛くない！」 「へーすごいな本当に」 道ばたで話す内容じゃないと思いながら… でもこういう話、同年代にはできないからなんかちょっと仲間がいて嬉し…かったりする。 「あれぇー早川じゃん」 前から歩いてくるのはスーツを着たお兄さんだった 「…成瀬、逃げろ…こいつはまずい」 「え？でも早川後ろ…」 「ちっ囲まれたか…」 すでに後ろと前に車で通せんぼうされていた 俺を庇うように立つ早川 「おい、有川こいつは関係ないんだ逃がしてくれないか？」 バシンと鞭を振るった 「あ？有川様だろ…ご主人様にそんな口答えしていいのか？」 「え…早川、あの人ご主人様なの？」 いや、ここは穏便にすませるところ……………… 「ちょっ今はそんなことどうでもいいだろ！！」 「ねぇ早川俺に任せてこういうことはなれてるから…」 「はっ？」 どこまで割り切ってるんだよ…成瀬は… 成瀬が前に出る 「ねぇお兄さん俺と遊んでよ」 「は？」 「楽しいことしたいなーって考えてるんだけど」 有川は俺のことを見る 「君、このいだのパーティーに参加してたでしょ？」 「パーティー？」 「そうグループ合同パーティー、君そこの成瀬グループにいたよね、すごいきれいな子だったから見とれちゃったのすごく覚えてるよ 御曹司様が身売りやってるなんて世の中にバレちゃったら大変じゃないのかな？」 有川の口が緩む え…成瀬があの成瀬グループの御曹司？ …でも身売りで1位…どういうことだ？ 「ふん」 「なにがおかしいんだい？」 「あのパーティーにいたってことはお兄さんもそれなりに位の高い人間じゃないのかな？ こんな人攫い寸前なことして罪にならないとでも思ってるの？」 成瀬すごい…有川をおしてる